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[宮地陽子コラム第71回]ブレイザーズのキーマン3人に聞く“チームの進化”(1):テリー・ストッツHC

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──昨シーズンはブレイザーズにとっていいシーズンだったと思うのですが、そこからチームは今季、どう進化していくと見ていますか?

向上しなくてはいけない。昨季は他の人が私たちのチームをどう評価していたかということを考えると、44勝できて、確かにいいシーズンだった。しかし、私たちはそれに満足しているわけではない。チーム内での成長が必要だ。個々の選手たちが向上する必要がある。昨シーズンも後半のほうがいいプレイができていたわけで、今シーズンもそれが続くことを願っている。中でも一番成長が必要なのはディフェンス面だ。特にチームとしてのディフェンス力の成長が必要だ。

──周囲の期待は昨シーズンより上がってきていると思うのですが、そういった期待にどう対応していくつもりですか?

昨シーズン、周囲の人たちが私たちをあまり評価していなかったときも、私たち自身は自分たちに多くの期待をしていた。外の人がどう考えていようと、ロッカールーム内のコーチや選手たちは自分たちに対して高い期待を持っている、それが一番大事なことだ。

──デイミアン・リラード、C.J.・マッカラム以外で鍵となりそうな選手は?

みんなだ。私たちは層の厚いチームだ。多くの選手と再契約した。選手たちが今後も成長し続けると信じているからだ。もちろん、フリーエージェントで加入したエバン・ターナーも重要な選手だし、シャバズ・ネイピアーはすでに活躍を見せている。チームについてひとつ言っておきたいのは、これまで以上に層が厚いということ、そして、まだ若いチームだということだ。

──今シーズンの目標について、選手たちと話しましたか?

勝利数については話していない。どの年も私が出す目標は同じで、プレイオフ出場を勝ち取ること、ディビジョン、カンファレンスの首位を勝ち取り、そしてNBA優勝すること。あとは、シーズンが進むにつれて上達すること。これらは、おそらくどのNBAチームも目標としていることだと思う。中にはプレイオフという目標を(当然のこととして)すっとばすチームもあるかもしれないけれどね。

──新加入のエバン・ターナーはチームにどう適応してきていますか?

うまく適応してきていると思うけれど、まだ自分のやり方を探しているところだと思う。ひとつのチームで2~3年プレイした後に、新しいシステム(のチーム)に来て、しかもまわりのみんなはすでに理解している状況のところに入ってくるのだからね。彼にとって一番難しいのは、他のみんなが、去年やったことに慣れていてわかっていることだと思う。他の選手が当たり前に思っていることに本当に慣れるまで時間がかかるのではないかと思う。

トップテリー・ストッツHCデイミアン・リラードエバン・ターナー

文:宮地陽子  Twitter: @yokomiyaji

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