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デマーレイ・キャロル、元同僚ポール・ミルサップのホークス退団を予想

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アトランタ・ホークスのポール・ミルサップの移籍先候補のひとつが、トロント・ラプターズだ。自分たちがイースタン・カンファレンスで最もクリーブランド・キャバリアーズを王座から追いやる力を持ったチームだと信じるラプターズだが、カイル・コーバーも獲得したキャバリアーズを倒すためにつくられたチームというわけではない。2015年夏にフリーエージェントでホークスからラプターズに加わったデマーレイ・キャロルは、どの選手が足りないかを把握しているという。『Toronto Sun』のライアン・ウォルスタット記者が伝えた。

デマーレイ・キャロルはユタ・ジャズとアトランタ・ホークスでポール・ミルサップとプレイした経験を持ち、親しい関係にある。1月5日(日本時間6日)夜、同じく親しいコーバーがホークスからクリーブランド・キャバリアーズに移籍する件について、「この間(ミルサップと)話したんだ。クレイジーだよ。彼は前を向いて自分のプレイをしようとしている」と述べた。

「クレイジーな夜だよ。何が起きているのか、僕には分からない」

「これがNBAさ。分からないよ。(ホークスのマイク・ブーデンホルザー・ヘッドコーチ兼社長に)連絡して彼がやったのかどうか聞いてみないと」。

ホークスがイーストをけん引し、NBA有数のチームだったのは、わずか2シーズン前のことだ。キャロルは「クレイジーだよ。60勝した2シーズン前から、今は選手がひとりしか残っていない。とんでもないことさ」と驚きを表している。

ミルサップほどの選手を獲得すれば、チームにどんな影響があるかを問うと、キャロルは「ポールはおそらく最も自分勝手じゃない選手だ。彼は常にチームプレイヤーで、いつもスタッツシートを埋める」とミルサップに賛辞を寄せた。

「彼が望んでいたら、(平均で)30得点も記録できたはずだ。彼はチームが勝つ助けとなるために必要なことをやろうとしてきた。だから今、彼を求める声が多いのさ。彼を加えるだけで、彼は自分を優先させず、でも数字を残そうとするからね。勝利に貢献しようとし、優勝を目指す選手だ」。

それは、ホークスでは実現しないだろう。キャロルは「彼が(ホークスでシーズンを)終えることはないと思う」との見解を示した。

「カイルのあのトレードをしたんだから、彼ら(ホークス)は違う方向に進むということだ」。

その方向とは、ラプターズとの再度のトレードにつながるのだろうか。その答えを知っているのは、時間だけだ。

ラプターズがトレードで狙うかもしれない選手たち

うわさになっているビッグネームはミルサップだが、ほかにはどんな選手がラプターズにフィットするだろうか。

トレバー・ブッカー:魅力的な名前ではないが、ブッカーは厚みを加えられる堅実な選手だ。優れたリバウンダーで、平均以上の守備で特にリングを守ることができ、インサイドでもアウトサイドからも得点できる(今季は3ポイントショット成功率34%)。ブルックリン・ネッツはドラフト指名権を必要としており、ブッカーは来年も大金で契約している。

タージ・ギブソン:以前もラプターズ加入がうわさになった。大学でデマー・デローザンとプレイした強力なディフェンダーでありリバウンダー。今のところはシカゴ・ブルズがプレイオフを考えているが、それは変わるかもしれない。ギブソンはFAになる。

ナーレンズ・ノエル:若くて優れたディフェンダーだが、ノエルは新たな大型契約を求めており、しかしそれに値するだけの結果を残していない。攻撃での物足りなさはもちろん、深刻なケガの問題もあり、ラプターズのフロントは以前、彼にあまり熱をあげなかった。

サージ・イバカ:オーランド・マジックは近くFAになる選手を得るために多くを諦めた。イバカはミルサップほどではないが、ミルサップより若く、コストもやや抑えられる。

PJ・タッカー:彼もラプターズが以前獲得を目指した選手だ。気概とアウトサイドからの得点を加えてくれるベテラン。だが、小柄だ。

グレッグ・モンロー:リバウンダー、ローポストからのスコアラーとして優れる。だが、ラプターズの攻撃にフィットするだけのレンジや、守備で機能できるだけの足の速さが足りない。

タイソン・チャンドラー:ドウェイン・ケイシー・ヘッドコーチは、かつての守備の軸を再び望むだろう。だが、ヨナス・バランチュナスをベンチに置く(ないしトレードする)ことになる。それを正当だと示せるほど、ラプターズは優勝に近くない。

デマーカス・カズンズ:サクラメント・キングスはプレイオフ進出を熱望しており、気まぐれなスターを残留させようと必死だ。急降下することがなければ、彼を手放すことはないだろう。

ジャレッド・サリンジャー:ラプターズのオフシーズンの目玉は、まだ試合に出場していない。だが、今月下旬に戻ってくる可能性がある。アキレス腱であるディフェンシブリバウンドという問題の解決に役立つだろう。バランチュナスとフィットすれば守備で次善の策となる。

原文:Carroll favors a Millsap trade by NBA.com(抄訳)​


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ