ゴールデンステイト・ウォリアーズが2年連続のNBAファイナル進出を決めた一方で、オクラホマシティ・サンダーにおけるケビン・デュラントの今後はますます不透明となっている。
サンダーは5月30日(日本時間31日)の2016 プレイオフ・ウェスタン・カンファレンス・ファイナル第7戦で、88-96とウォリアーズに敗れ、ファイナル進出を逃した。
デュラントは「僕らはすべてに勝ちたかった」と肩を落としている。
「試合後、チームはロッカールームで落ち込んでいた。僕らみんなが怒っていた。僕らはファイナルでタイトルを競うチャンスが欲しかったんだ。だからつらいよ」。
デュラントが加入してからの9年間、サンダーが最もタイトルに近づいたのは、ファイナルでマイアミ・ヒートに敗れた2012年だった。翌シーズンはカンファレンス準決勝で敗退。2014年はカンファレンス決勝でサンアントニオ・スパーズに沈められ、デュラントが負傷した昨季はプレイオフに出場することもできなかった。
だが、就任1年目のビリー・ドノバン・ヘッドコーチの下で、サンダーはレギュラーシーズンをウェスタン・カンファレンス3位で終えると、67勝をあげたサンアントニオ・スパーズをカンファレンス準決勝で打ち破る。その勢いのまま、ウォリアーズとのカンファレンス決勝でも第4戦を終えて3勝1敗とリードした。
しかし、ロードでの第5戦を落とすと、サンダーは28日(同29日)に行なわれたホームでの第6戦でチャンスを逃してしまう。残り5分を切った時点で7点差をつけながら、101-108と逆転負けしたのだ。
デュラントはこの夏、フリーエージェントとなる。7月に何が起きるのか?
本人は「僕らは30分前に負けたばかりだよ」と、性急に今後について言及することを避けている。
「まだ考えてもいないよ。ただチームメイトたちと抱き合い、シーズンを振り返るだけだ」。