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ステフィン・カリーとイアン・クラークが作り出すウォリアーズの最高のムード

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2人のシーズンMVP受賞者、4人のオールスター選手を擁し、ここ数年で数多くのNBA記録を塗り替えてきたゴールデンステイト・ウォリアーズは、NBAの中でも“特別”な存在だ。

しかし、シーズンMVP受賞2回を誇るステフィン・カリーと、控えガードのイアン・クラークが試合前のアップに作り出す雰囲気こそ、ウォリアーズを形作る要素の一つと、『Mercury News』のティム・カワカミ記者が伝えている。


サンアントニオ・スパーズとのウェスタン・カンファレンス決勝 第2戦が始まる直前のウォームアップにもかかわらず、何故ステフィン・カリーは緊張感を表に出さず、おどけていられるのか?

カリーは、大舞台であっても陽気なムードを好む。カリーを含む選手全員が試合に向けて気持ちを作る直前まで和やかな雰囲気の中で過ごすことこそ、ウォリアーズにとって最高のムードと言える。

こうした雰囲気がチームの日常だからこそ、カリーが誤ってケビン・デュラントの肩にボールをぶつけてしまっても、デュラントは怒らず、呆れたように首を振るだけで収まる。そして、イアン・クラークが笑いながらボールを追って客席まで走っていく光景が見られるのだ。

ウォリアーズの試合前には、カリーとクラークがバスケットボールをバレーボールの要領で打ち合う姿や、アメリカンフットボールのプレイを真似る姿が頻繁に見られる。これはプレイオフでの試合に限らず、シーズンを通じて2人が続けていることでもある。

スパーズとの第2戦前のアップ時には、カリーが野球のピッチャーのようにボールを投げたところ、誰かに当たって軌道が変わり、2人の“ルーティーン”に近づきすぎたデュラントにぶつかった。

デュラントにボールをぶつけてしまったことをカリーに尋ねると、彼は「実は、もう1回当ててしまったんだよね!」と答えてくれた。

「傷ついたというよりも、彼は驚いていたよ。でも、僕のせいではないよ!」。

こう答えたカリーは、その後も笑いが止まらない様子だった。

原文:Warriors' special traits go beyond stars and style by NBA.com(抄訳)


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ