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進退注目のマヌ・ジノビリ「まだプレイできると感じている」

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5月22日(日本時間23日)のNBAプレイオフ2017 ウェスタン・カンファレンス決勝 第4戦で、ゴールデンステイト・ウォリアーズにサンアントニオ・スパーズが敗れたことで、マヌ・ジノビリのシーズンは終わった。次に彼が考えるべきは、キャリアも終わったのかどうかということだ。

終盤にジノビリがベンチに下がった際の、AT&Tセンターの大半を占めた雰囲気は「イエス」だった。観客やウォリアーズの選手たちからスタンディングオベーションで見送られたのだ。

今季のジノビリは、スパーズのファンがこれまで見てきた彼ほどの成績ではなかった。自己最少の平均7.5得点、自己最少に続く2.6アシストと2.3リバウンドという記録に終わっている。それでも、仮にこのまま引退だとすると、ジノビリは本人がオンコートだった際のネットレーティング(100ポゼッション当たりのチームの得失点差)でNBA歴代最高の数字を残すことになる。

今季のプレイオフでは106得点(ウォリアーズとのシリーズでは55得点)、39アシスト、39リバウンドという数字だった。

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もう1年プレイするエネルギーがあるか問われると、ジノビリはそれは引退するかどうかを決める要因ではないと述べた。コートを去る際の声援から、スパーズが自分の引退を望んでいるとの冗談も飛ばしている。

ジノビリは「メンフィス(グリズリーズ)とのシリーズでは(現役を続けるエネルギーが)ないと感じたときもあった」としつつ、現時点でまだプレイできるという感触はあると述べた。

「このシリーズではより良いプレイができた。よりエネルギッシュで、より必要とされ、よりチームの役に立つことができた。だから、スタートしたときより良い感じで終えることができた。そうだね。まだプレイできると感じている。でも、引退するかどうかはそこじゃないんだ」。

ジノビリは「どう感じるのかということだよ」と、いずれにしても引退のときが近づく中での自分の感じ方で決めると続けた。

「祝福の夜みたいにしてくれて、彼らは僕に引退してほしかったようだけどね。もちろん、僕はそこに近づいていると言える。それは秘密でもなんでもない。ますます厳しくなっている。でも、いつも言ってきたように、3~4週間とじっくり考え、妻と話し合ってどう感じるかをみてみるよ」。

ジノビリは「どういう決断にしても、僕はとても幸せな人間だ」と、引退も現役続行も「素晴らしい選択肢」だと強調した。

「僕が選ばなければいけないのは、それぞれ本当に素晴らしい2つの選択肢なんだ。ひとつはこの年齢でこのリーグでのプレイを続け、毎日を楽しみ、自分がまだ愛しているスポーツを続けるという選択肢。もうひとつは、家で父親の仕事をし、もっと旅行をして、家族との時間を楽しむことだ。だから、どちらであっても、僕が悲しむことはない。どちらに決めても、素晴らしいことだからね」。

ジノビリの最後の答えが待たれる。

原文: Manu Ginobili on retirement: 'I do feel like I can still play' by Sporting News(抄訳)


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