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[杉浦大介コラム第65回]オールスターに選ばれるべきだった選手たち:(2)ルディ・ゴベール

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Rudy Gobert Jazz

Rudy Gobert
ルディ・ゴベール(ユタ・ジャズ)

ゴベールは役割、タイプの被るディアンドレ・ジョーダン(ロサンゼルス・クリッパーズ)との争いに敗れ、選考漏れしたと考えられている。ジョーダンとゴベールの数字、所属チームの成績は似通っており、ジョーダンが値しないと言うつもりは毛頭ない。

ただ、今季のゴベールは平均ブロックでリーグ1位。故障者が続出したジャズのディフェンスを支え、チームを平均失点でリーグ1位、ディフェンシブ・エフィシエンシーでも同2位に導く立役者となってきた。

フィールドゴール成功率も65.8%と高く、オフェンス面でももう弱点ではない。チーム内の重要度では、今季前半戦のゴベールはジョーダン、あるいは同僚のゴードン・ヘイワードよりも上だったという意見は根強い。

選考とは無関係だが、もし出場していれば、ゴベールは基本的にノーディフェンスのオールスターでもゴール周辺の防御に孤軍奮闘してくれていたのではないか。凡庸になりがちなゲームにフレッシュな魅力を注ぎ込んでくれていただろうだけに、落選は余計に残念に感じられてしまう。

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文:杉浦大介  Twitter: @daisukesugiura

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杉浦大介 Daisuke Sugiura Photo

東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している。