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[杉浦大介コラム第65回]オールスターに選ばれるべきだった選手たち:(3)マイク・コンリー

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Mike Conley Grizzlies

Mike Conley
マイク・コンリー(メンフィス・グリズリーズ)

リーグ史上最大の5年1億5300万ドル(約172億円)という巨額契約を結んで迎えた今季、コンリーは当初の期待に十分に応えている。

腰の痛みに苦しみながらも、自己最高級の成績をマークしているだけでなく、ディフェンス、リーダーシップといった数字に残らない貢献も多く、“フロアジェネラル”(コート上の将軍)と呼ばれるに相応しいPGとして君臨してきた。

そんなコンリーもオールスターには縁がない。過去4年連続で上質な働きを続けながら、一度も選出されず、今季も無念の落選。現代のNBAにはガードの好選手が多いこと、グリズリーズの注目度が高いとは言えないことがまたも災いしたのだろう。加えて11~12月に計12戦を欠場したことも響いたに違いない。

来年10月で30歳という年齢を考えると、コンリーのピークはあと数年か。“リーグで最も過小評価されているPGの一人”が、金銭面だけでなく、オールスター選出という形で報われるシーズンはやって来るのだろうか。

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文:杉浦大介  Twitter: @daisukesugiura

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杉浦大介 Daisuke Sugiura Photo

東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している。