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ステフィン・カリー「チャンスの大きさを考えれば受け入れるのは難しい」

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ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーが、6月19日(日本時間20日)にオラクル・アリーナで行なわれたクリーブランド・キャバリアーズとの2016 NBAファイナル第7戦後の会見で、メディアからの質問に答えた。


――辛いとは思うが、第4クォーター終盤に点を決められなかった。相手は何をしてきた?

大半は、僕がチャージに導くようなプレイをしてしまって、試合ペースを落ち着かせ過ぎてしまった。ホームゲームの第4Qだったし、決定的なパンチを相手にお見舞いできると感じていた。でも、相手のディフェンスにプレッシャーをかけられず、ペイント内に飛び込めなかった。それで試合ペースを落ち着かせ過ぎてしまったんだ。目の前にあったチャンスの大きさを考えれば、受け入れるのは難しいね。

――試合後、あなたとアンドレ(イグダーラ)は、相手が優勝を祝う瞬間を見ていたようだった。目の当たりにするのは難しい瞬間だったと思うが、記憶に残しておきたい瞬間だった?

昨年は、反対側の立場だった。それに、自分たちの目標を達成した瞬間の素晴らしさを知っているからね。たぶん、僕も彼も、相手選手を祝福するのに少し落ち着く時間が必要だったんだ。今シリーズは、素晴らしい戦いだった。これがバスケットボールの醍醐味さ。

勝敗にかかわらず、これだけのステージに立てたこと、実感できたこの瞬間に感謝しないといけない。

残念だし、彼らが優勝を祝う姿を目にしたのは辛い。自分たちがしたかったことだったから。でも、最後は相手が成し遂げたことを称えて、祝福すべき。僕たちにとっても、来シーズンさらに強くなって戻って来るため、夏の間中に記憶に焼き付けておくべき。自分たちにできることは、そのくらいだから。

――誰の目から見ても、あなたはレギュラーシーズンではベストプレイヤーだった。しかし、プレイオフ、特にファイナルでは、レギュラーシーズンのプレイに匹敵するパフォーマンスを発揮できなかった。不調の原因は、メンタル、あるいはフィジカル面に関係すること?

試合欠場が何かの力になることはないけれど、けがからの復帰を言い訳にはしない。これまでも話した通り、けがの有無にかかわらず、僕はただプレイするだけ。結果次第ということ。この考え方は、今も変わっていない。

僕たちが勝てなかった、僕がシリーズの大半でベストなプレイができなかった、ということ以外に伝えられるべきことはない。

先ほども言った通り、良い気分ではないよ。ただ、これからも強いチームでい続けるためにも、この記憶を脳裏に焼き付けて、力に変えたい。ドレイモンド(グリーン)も言っていたように、このステージで戦うのは今回が最後ではないから。ただ、悔しいし、辛いよ。


[特集]2016 NBAファイナル: ウォリアーズ vs キャブズ


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ