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キャブズがウォリアーズを下し初優勝!! ファイナルMVPはレブロン・ジェームズ

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NBA Finals Game7

6月19日(日本時間20日)に行なわれた2016 NBAファイナル、クリーブランド・キャバリアーズ対ゴールデンステイト・ウォリアーズ第7戦は、キャブズが93-89でウォリアーズを下し、初優勝を成し遂げた。キャブズはシリーズ1勝3敗で迎えた第5戦以降に3連勝で逆転優勝を果たした史上初のチームとなった。

ファイナルMVPには、27得点、11リバウンド、11アシストのトリプルダブルの活躍でチームを牽引したレブロン・ジェームズが選ばれた(通算3度目の受賞)

第4戦を終えた時点で1勝3敗と絶体絶命の窮地に立たされていたキャブズは、ロードでの第5戦、ホームでの第6戦、そしてロードでの第7戦に3連勝し、シリーズを4勝3敗として逆転優勝を飾った。

NBAファイナル史上1勝3敗になったシリーズは通算33回目で、そこから第7戦までもつれたのは史上3度目のこと。これまで1勝3敗からの逆転優勝は過去に一度もなかったが、キャブズが新たな歴史を作った。第7戦にもつれたファイナルは今回が19回目で、ロードチームが勝利したのは史上4度目となる。

1970年にNBAに加盟して以来46シーズン目にして初のNBA制覇を果たしたキャブズは、ジェームズのほか、カイリー・アービングが26得点、6リバウンド、J.R.・スミスが12得点、ケビン・ラブが9得点、14リバウンド、2スティール、トリスタン・トンプソンが9得点、3リバウンド、リチャード・ジェファーソンが2得点、9リバウンドをマークした。

第4クォーター残り1分9秒にキャブズがタイムアウトを取った時点で、スコアは89-89の同点だった。今ファイナル初戦からここまで総試合時間334分51秒、両チームの勝敗3勝3敗、両チームの総得点699-699という互角の勝負は、残り1分を迎えてもなお、どちらが勝利を得るかまったくわからない展開だった。

だが、このタイムアウト明けのオフェンスで、キャブズはアービングがこの日26得点目となる3ポイントシュートをステフィン・カリー越しに成功させ、92-89と3点のリードを奪う。一方、ウォリアーズは直後のオフェンスでカリーが3Pを失敗。キャブズは続く残り10.6秒にジェームズがドライビングダンクを叩きこもうとした際にドレイモンド・グリーンのファウルを受けて右手を痛めたものの、獲得したフリースロー2本のうち1本(2本目)を沈めて93-89とリードを4に広げ、勝利を確実にした。

レギュラーシーズン73勝という記録的なシーズンを送ったウォリアーズは、連覇まであと1勝に迫ってからの3試合にすべて敗れ、悲願を成就させることができなかった。

今季最後の3試合で、この2シーズンで初めてとなる3連敗を喫したウォリアーズは、3P6本(試投8本)を沈めたドレイモンド・グリーンが32得点、15リバウンド、9アシストをあげたほか、カリーが17得点、5リバウンド、クレイ・トンプソンが14得点、ハリソン・バーンズが10得点をマークした。第6戦でアンドリュー・ボーガットに代わって先発したアンドレ・イグダーラは、この日はベンチ出場で4得点、9リバウンド、4アシスト、第7戦で今プレイオフ初先発となったフェスタス・エジーリは無得点、1リバウンド、1アシストだった。

ボックススコア



第1Q終盤にレブロン・ジェームズがFTを決めてキャブズが232-22と1点リードで第2Qへ


前半FG8/10、3P5/5でゲーム最多の22得点を奪ったドレイモンド・グリーン


第3Qを終えてカイリー・アービングはキャブズ最多の21得点


第4Q残り1分50秒、アンドレ・イグダーラのレイアップを背後から飛び込んで豪快にブロックするレブロン・ジェームズ。この値千金の守備がキャブズに流れを呼び込んだ


試合終了直後、フロアに両ひざをついて歓喜の涙を流すレブロン・ジェームズ


[特集]2016 NBAファイナル: ウォリアーズ vs キャブズ

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ