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Road to NBA インタビュー

Road to NBA インタビューNo1.田臥勇太選手

Road to NBAインタビューNo.1:田臥勇太選手(JBL リンク栃木ブレックス所属)

能代工業高校で史上初の「9冠」達成、JBL 新人王獲得など数多くの実績を国内で残し、2003年から日本のチームを離れてNBA入団を目指すため渡米。 前例のないことに挑戦する怖さは彼が一番知っているはず。 しかしその「覚悟」があったからこそ、日本人として初めてNBAのコートでプレイをし、新たな経験と知識を身につけることができたと彼は確信している。 NBA選手達とプレイをしたからこそ学べたことを田臥勇太が語る。

NBAに挑戦するというからには、すべてを投げ出してもやるんだという覚悟が必要だと思っています
田臥勇太選手
田臥選手は実際にNBAでプレイした経験をお持ちなわけですが、そこまでたどりつくまでの道のり、経緯はどのようになっているのでしょうか。
「一般的にはサマーリーグ、トレーニング・キャンプという流れで、チームに最終的に残れるかどうかといった感じですが、 まずはサマーリーグのチームに入るために、トライアウトだったり、ミニ・キャンプだったりというのがあり、 そこで勝ち残らないとサマーリーグのチームに入ることはできません。僕の場合もそうした経緯を経て、NBAまでたどり着いたわけです」
現在の田臥選手はNBAのスカウトやコーチといった関係者の中に、名前がインプットされていると思いますが、そうなる前、最初はどのようなアプローチだったのですか。
「僕の場合は、大学時代(ブリガムヤング大ハワイ)の時のコーチが、デンバー・ナゲッツのアシスタント・コーチになっていて 、最初はそのコーチに相談したところ、それじゃぁ練習に来いってことになったんです。 そうしたところからコネクションを広げていった感じです。また、エージェントを見つけて、そのエージェントを通してというパターンもありますね」
オフのトレーニングをアメリカで行い、NBA選手なども集まるような場所でピックアップゲームをしたりといった話も聞きますが。
「そういった場所でコネクションを広げたりというのも大切ですね。 とにかく、NBAのチームとなんらかのつながりのある人とコネクションを持つことは大事です。 単独でアメリカに行きたいと思っても、そうしたコネクションのある人を頼っていくことが必要なのではないでしょうか」
そうしたトライアウトやサマーリーグの場で、どういったことをアピールしていけばいいのでしょうか。
「まずは自分の売りをしっかりと理解することですね。アメリカ人と互角にやりあうのは難しいので、周りとは違う、自分の良さを出すことです。 また、それ以前に英語を理解できるというのも重要です。コーチからの指示がわからなければ、アピールどころではないですからね。 僕もまだ瞬時に反応できないこともあるんですが、例えば、フォーメーションの練習の中で、動いている最中に、 『ああしろ、こうしろ』といった指示が出ることもあります。それをポイントガードですから、チームメイトにも伝えなければならない。 そのくらい英語を理解できるというは大切なポイントです」
田臥勇太選手
今シーズン、またJBLでプレイをしながら、来シーズンに向けてNBAへの挑戦を続けられると思いますが、どんなことを意識しながら、プレイをしようと思っていますか。
「自分がどういう選手かというのは、ある程度わかってもらっていると思いますし、そういう場(トライアウトやサマーリーグなど)に行けば、 自分の長所を出せる自信はあります。チームがいちばん自分に懸念するのは、ミスマッチ。それはオフェンスでも、ディフェンスでもですね。 そこをどう克服するかということです。これは永遠の課題なんですけど。その上で、まず正確なプレイを心がけることですね。 一つのミスが許されないことが多いので、特に、下から上がっていかなければならない選手にとっては、一つのミスが致命傷になりますから。 積極的に行きながらも確実なプレイをしなければならないと思っています」
今、日本でプレイしているときに求められることと、アメリカでプレイするときに求められることの違いはありますか。
「日本では一試合を通じてプレイをし、ゲームをコントロールしていくことが求められるわけですが、アメリカでは数秒、数分といった中で、 与えられた役割、要求されたことをこなさなければなりませんから、そういった意味ではプレイの仕方は違います」
アメリカでプレイする中で、ポイントガードに求められることに、日本との違いはありますか。
「日本で求められる以上に声を出し、リーダーシップをとることでしょうか。 こうしたことはアメリカのコーチなどによく聞く事ですが、もっとインテンシティ(激しさ)を持って表現する、 リーダーシップを発揮するということだと思います」
アメリカのプレイヤーと日本やアジアのプレイヤーとの違いはどんなところに感じますか。
「フィジカル面というのはありますが、それ以上にバスケットボールに対するアツさでしょうか。 もっと自分を表現するといったところに違いがあると思います」
日本の中で「こんな選手がNBAに挑戦したらいいんじゃないか」というのはありますか。
「チャンスということで言えば、誰にでもあると思うんです。 NBAに挑戦したいと思えば、誰でも挑戦できると思うんですが、だからといって簡単なことだとは思ってほしくないんですね。 それには覚悟が必要で、自分の場合は、日本のチームを辞めて、NBAに挑戦しにいったわけです。 そこで、どこからも声がかからなければバスケットボールをやることすらできなかったわけで、そのくらいの覚悟を持って挑戦していったんです。 NBAに挑戦するというからには、すべてを投げ出してもやるんだという覚悟が必要だと思っています。それが、自分の言えることですね」
田臥選手のようにNBAに挑戦していて、NBAでやれるかどうかというところで、競い合っている選手たちが大勢いるわけですが、その中で一歩抜け出して、ロスター入りを果たすために必要なことはどんなことだと思いますか。
「それはもう戦い続けることしかないんじゃないでしょうか。 みんな同じように強い気持ちを持っていて、アメリカ人はもっと強い気持ちを持ってやってきていて、そんな中で負けずに戦い続けられるかどうか。 その覚悟を持てるかどうかですよね」
NBAを目指したいという若い選手たちにアドバイスを
「僕の場合はNBAを観ること、知ることから始まって、あこがれてNBA選手になりたいと思っていったので、みんなも興味を持って、 あこがれをもってもらいたいなぁと思います。あとは現実的に英語が必要になるので、頑張って勉強してほしいですね。 プレイの面では、自分の得意技は何なんだということを理解して、まずは長所を伸ばしていって、 そうした中で短所を克服していけばいいんじゃないかと思います」

プロフィール

田臥勇太 1980年10月5日、神奈川県出身
能代工業高、ブリガムヤング大を経て、2002年トヨタ自動車に入団。
翌年からNBA入団を目指して渡米。
2004年にはNBA日本人初としてフェニックス・サンズと契約。
2008年からJBL・リンク栃木ブレックス所属。
173cm, 75kg

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