シリーズプレビュー
2009-10シーズンもいよいよ大詰め、イースタン・カンファレンスでは過去17回の優勝を誇るボストン・セルティックスが21回目、ウェスタン・カンファレンスでは15回の優勝を誇るロサンゼルス・レイカーズが31回目のファイナル進出を決めた。華麗な歴史に彩られた両チームのどちらが頂点に立つのか。レイカーズにとっては2年前のファイナルでセルティックスに2勝4敗と屈辱的な敗退を強いられただけに、リベンジのファイナルとなる。
今季、セルティックスはクリスマス以後は27勝27敗、レイカーズもオールスター以後はウェストで8位の成績ともたついたが、両チームともプレイオフに入ると健康体を取り戻し、経験と集中力を最大限に活かして並みいる優勝候補を退けて立ち上がってきた。今季のレギュラーシーズンの対決もいずれも1点差の1勝1敗としており、実力は互角と言えるだろう。
64年のファイナル史上、ここ2年の優勝チームが対決するのはわずか4回目となるが、両者のファイナルでの11回の成績は、セルティックスが9勝2敗と大差をつけている。だがレイカーズのフィル・ジャクソンHCは、セルティックスのドック・リバースHCの優勝回数1回に対し、史上最多の10回と圧倒的な経験を誇る。
今季57勝25敗としたレイカーズが50勝32敗のセルティックスを上回るため、ホームコート・アドバンテージを持つが、セルティックスはイースト1位、2位のクリーブランド・キャバリアーズとオーランド・マジックを撃破した勢いを持つ。レブロン・ジェイムス、ドワイト・ハワードを破ったセルティックスが、コービー・ブライアントをも再び粉砕することができるのか、はたまたレイカーズが雪辱なるのか、いよいよ熱戦の火蓋が切って落とされる。
■5つの見どころ
1. ホームコート・アドバンテージは絶対的に有利だろうか?
1985年にファイナルの現行の2-3-2フォーマットが始まって以来、ホームの最初の2戦を勝ったチームが25回のファイナルのうち19回優勝している。今季のプレイオフでセルティックスはアウェイで5勝しているが、レイカーズはホーム8連勝中だけに有利かもしれない。
2. 2年前のファイナルから両チームは何が変わったか?
両チームとも多くの変化があった。レイカーズは昨年優勝を達成し、前年セルティックスに敗れた屈辱を撥ね退けた。今季は長年ブライアントの天敵だったロン・アーテストも加わり、プレイオフでも活躍している。セルティックスではレイジョン・ロンドが急成長を遂げ、去年のプレイオフは怪我で出られなかったケビン・ガーネットも健在。また今季途中加入したネイト・ロビンソンも、マジックとの第6戦ではチームの起爆剤となった。
3.どういうシリーズになるだろうか?
2年前に平均102-94としたシリーズのような高得点は期待できないだろう。レイカーズは今季アーテストの加入もあり、より強固なディフェンスを見せている。だがレギュラーシーズンでは大量リードを失って負けることの多かったセルティックスも、プレイオフに入って堅固なディフェンス力を取り戻し、強豪を退けているだけに、レイカーズも侮れない。
4.レイカーズはロンドを止められるだろうか?
レイカーズにとっては、このプレイオフでMVP級の活躍を見せているロンドは厄介な存在になるだろう。だが単に誰がロンドを守るかというだけでなく、ロンドを止めるためには、5人全員が素早く戻ってペイントを守り、セルティックスのシューターたちに外から打たせないようにしなくてはいけない。
5.もしブライアントが5個目のリングを獲得することができれば、偉大なプレイヤーの仲間入りを果たすことができるだろうか?
過去3回の優勝はシャキール・オニールがいたからできたと言われ続けたブライアントは、去年初めてオニール抜きで優勝できた。もし今季も優勝できれば、NBA史上トップ5もしくは6の中に数えられるのは間違いないだろう。
■予想スタメン(レイカーズ対セルティックス)
PG
デレック・フィッシャー
レイジョン・ロンド
SG
コービー・ブライアント
レイ・アレン
SF
ロン・アーテスト
ポール・ピアース
PF
パウ・ガソル
ケビン・ガーネット
C
アンドリュー・バイナム
ケンドリック・パーキンス