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[NBAオールスター2016]ザック・ラビーン、アーロン・ゴードンとの激闘を制し史上4人目のダンクコンテスト連覇達成

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2月13日(日本時間14日)にエア・カナダ・センターで行なわれた2016 Verizon スラムダンク(スラムダンクコンテスト)は、昨年王者ザック・ラビーン(ミネソタ・ティンバーウルブズ)がアーロン・ゴードン(オーランド・マジック)との激闘を制し、史上4人目の連覇を達成した。

今回のダンクコンテストは2ラウンド制で行なわれ、ファーストラウンド、決勝ラウンドに分けて行なわれた。出場する4選手には、それぞれのラウンドで2度(最大3度)の試技が認められ、5名のジャッジによる採点(1人の持ち点は6~10点、最高50点)で評価される方式で競い合い、ファーストラウンドで上位2位に入る得点をマークした選手が決勝ラウンドに進出。前ラウンドと同様に決勝ラウンドでも2度の試技を行ない、合計得点で勝る選手がダンクコンテスト優勝に輝くという方式が取られたものの、今大会のチャンピオンシップラウンドに勝ち進んだラビーンとゴードンが2本連続して50点満点を記録したため、優劣がつくまで延長戦が続けられた。

ゴードンはチャンピオンシップラウンドでの1本目、ファーストラウンドでも協力を要請したマジックのマスコットStuffを呼び、ゴール下に立たせる。ミニセグウェイに乗ったStuffがボールを持ったままその場で回転を始めると、それに合わせてゴードンも跳躍して右手でボールを掴み、左手を後頭部に当てたまま一回転してワンハンドダンクを成功させ、50点満点を獲得した。

対するラビーンは決勝1本目、自らボールをワンバウンドさせて跳躍し、滞空中にボールを右手で掴んで一回転しながら叩き込み、5名のジャッジ全員が10点(合計50点満点)と判定した。

ゴードンの決勝2本目、再びマスコットのStuffを呼び(ミニセグウェイはなし)ゴール下でボールを頭上に持たせて待機させると、ゴードンはその頭上を飛び越え、右手で掴んだボールを両足の下を潜らせ左手に持ち替えてダンク。これを一発で決め、再び50点満点を獲得する。

続くラビーンは決勝2本目、長い助走をつけてフリースローラインからのウィンドミルダンクという大技を繰り出し、またしても50点満点を記録。決勝2本ずつを終えて、互いに譲らず、勝負は延長戦にもつれ込んだ。

延長戦に突入して迎えた3本目、先攻のゴードンはチームメイトのエルフリッド・ペイトンに協力を要請。ペイトンがバックボード脇のフレームに当てたボールを空中で掴んだゴードンは、身体を半回転させながら両手でボールをウィンドミルさせてからのリバースダンクを叩き込み、3本連続50点満点を獲得する。

後攻のラビーンはゴール裏側からワンバウンドさせたボールを空中で掴み、股抜きからのダブルハンド・リバースダンクを成功させ、こちらも50点満点。ここでも決着がつかなかった勝負は、ついに4本目に突入することとなる。

迎えた決勝4本目、ゴードンはショットクロックにボールを当ててからのアイディアを試そうとしたが変更。両手で掴んだボールを頭上越しに振りかぶりながら跳躍後、ボールを股間位置まで下げて反動をつけてからボースハンド・リバースダンクでフィニッシュさせたが、これまでの試技よりインパクトが低く、47点の採点となってしまう。

48点以上で連覇が決まるラビーンは4本目、助走をつけてフリースローラインから跳躍後、右手に持っていたボールを左手に持ち替えて股を抜き、再び右手に持ち替えてのワンハンドダンクを見事に成功させ、50点を出し長い戦いに終止符を打った。

決勝で4本連続50点満点を叩き出したラビーンは、マイケル・ジョーダン(1987~88)、ジェイソン・リチャードソン(2002~03)、ネイト・ロビンソン(2009~10)に次ぐ、ダンクコンテスト史上4人目の連覇を達成し、State Farm オールスターサタデーナイトを締めくくった。

ファーストラウンドで敗退となったものの、ウィル・バートン(デンバー・ナゲッツ)とアンドレ・ドラモンド(デトロイト・ピストンズ)も豪快なダンクで会場を沸かせた。

マイケル・ジャクソンの『スリラー』を彷彿させる衣装を纏い、ゾンビに扮したダンサーと入場したバートンは、ファーストラウンド1本目に股抜きリバースダンクを決めたが、これが44点と得点が伸びず、2本目は3度の試技をすべて失敗。2本の合計74点に終わった。

ドラモンドはファーストラウンドの2本目にスティーブ・ナッシュとのコンビパフォーマンスを披露。数度の失敗を経た後、サッカーが得意なナッシュがリフティングからバックヒールでボールを高く上げ、ドラモンドがそれを掴んでウィンドミルダンクを決め、盛り上げた。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ