[宮地陽子コラム第77回]好調ナゲッツのキーマン、ゲーリー・ハリス「プレイオフに出るのが目標」
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[宮地陽子コラム第77回]好調ナゲッツのキーマン、ゲーリー・ハリス「プレイオフに出るのが目標」

母はかつて日本でもプレイ――躍進を期すナゲッツのキープレイヤーに現在の心境を聞いた

ウェスタン・カンファレンスのプレイオフ最後の座となる8位争いが混沌としている。アメリカ時間2月13日現在、8位から11位まで、3ゲーム差の中に4チームがひしめいている状態。そして、その8位の座にあるのがデンバー・ナゲッツだ。「8位でプレイオフに出ても1回戦でウォリアーズにコテンパンにやられるだけ」と思うかもしれないが、ナゲッツのような若いチームにとっては、その経験が成長に必要な栄養となる。

ナゲッツの若手というと、話題になるのはこのところ急成長で注目株のニコラ・ヨキッチ、そして昨季のオールルーキー・セカンドチームに選ばれたエマニュエル・ムディエイだが、彼らと並んでチームのスターターに抜擢されているのが、プロ3年目、22歳のゲーリー・ハリスだ。

エネルギッシュ、それでいて落ち着いたプレイぶりで、ナゲッツの今後を担うキープレイヤーの1人。実際、ハリスが足首の故障で欠場続きだった開幕から12月半ばまでのナゲッツの成績が9勝16敗だったのに対して、復帰後は15勝14敗と上向き。これは決して偶然ではない。

ナゲッツのマイク・マローン・ヘッドコーチは、ハリスについて、地元紙『デンバー・ポスト』にこう語っている。

「彼がスターターに戻った後にチームが好調になったのは、偶然ではない。彼のディフェンス、エネルギー、運動能力(がチームにとってプラスになっている)。彼は何でも少しずつできる選手だ。ゴールに攻め込み、フィニッシュする。3Pもとてもよく決めている。ボールハンドリングも昨季よりかなり上達した。攻守の両方でチームに大きく貢献している」。

ハリスにバスケットボール面で大きな影響を与えたのが母、ジョイ・ホルムズ・ハリスだ。WNBAデトロイト・ショックでプレイしていたこともある、元プロ選手。オハイオ州の高校やパデュー大での功績を認められ、去年、オハイオ州のバスケットボール殿堂入りもしている。そして、まだハリスが生まれる前の1991~92年には日本の積水化学リベルテでプレイしていた、元日本リーグ選手でもある。

そんな日本との繋がりもあるゲーリー・ハリスに、今シーズンのナゲッツについて、そして母について聞いてみた。


Gary Harris Nuggets
平均13.1得点、3P成功率40.7%とナゲッツの得点源の一人として活躍するハリス

──今シーズンは、NBA3年目のあなたにとって、これまで以上にプレイオフ出場が現実的に見えるシーズンだと思うのですが、今シーズンのチームの状況をどう見ていますか?

調子がよかったり、下がったりと波があるシーズンだけれど、シーズンの序盤のような連敗をなるべくなくして、できるだけ連勝できるようにと心がけている。あとは、毎晩、全力で競うようにしている。

──成績が上向いているのは、何がうまくいっているのでしょうか?

速い展開で戦っていて、ボールをシェアしあい、ディフェンスからオフェンスにつなげるようにしていることだと思う。

──あなた自身、NBAにどれだけ慣れてきましたか?

だいぶ慣れてきた。毎試合、よくなってきている。ベテランの選手たちが控えとして支えてくれるし、僕自身、毎試合、新しいことを学ぶようにしている。

──スターティングガードの相棒、ムディエイとのコンビはなかなか息が合っているようですが、どういったところでうまくいっているのでしょうか?

僕らの間はとてもいいケミストリーがある。お互いに、お互いがどういうプレイをするかをよく知っているから、それにどう合わせてプレイすればいいのかもわかっているんだ。

Gary Harris Nuggets
3年目のハリスと2年目のムディエイ(左)は未来のナゲッツを担う期待のガードコンビ

──コーチ・マローンは、どんなコーチですか?

とてもすばらしいコーチだ。毎日、僕らを叱咤激励してくれて、いつも、試合に向けて十分に準備を整えてくれる。

──今シーズンの目標は?

試合に勝ち続けて、プレイオフに出るのが目標だ。その目標を達成するためには、戦い続けなくてはいけない。

──ところで、あなたのお母さん(ジョイ・ホルムズ・ハリス)は、かつて日本のチーム(積水化学)でプレイしていたことがあると聞きました。

そうなんだ。確かに母は日本でプレイしたことがあった。

──まだあなたが生まれる前のことですよね。その頃の話は聞いたことがありますか?


そうなんだ。僕はまだ生まれていなかった。そうだね。ときどき、その頃の話をしてくれるよ。

──どういった話ですか?

すごく気に入っていたと言っていた。

──そして、当時のヘッドコーチはドウェイン・ケイシー(現トロント・ラプターズ・ヘッドコーチ)だったのですよね?

うん、母はその話もしてくれた。彼が母のコーチだったことがあって、昔から知っていると話してくれた。そのこともあって、僕もコーチのことはよく知っているんだ。

──あなた自身は日本に行ったことがありますか?

行ったことはないんだ。乗り継ぎで通ったことはあるけれど、それだけだ。

──お母さんからはどんなことを学びましたか?

母にはバスケットボールを少し教えてもらった。コート上で楽しむようにと言われてきた。

──あなたのお母さんはどんな選手だったのでしょうか?

どうだろう?(笑)

──WNBAでプレイしていたときにプレイしているのを見たことはあるのですよね?

あの頃はまだ小さくて、何もわかっていなかったんだ。でも、母は選手としてとてもいいキャリアを送った。

Joy Holmes-Harris Detroit Shock
日本でもプレイした母ジョイ。2000年にWNBAデトロイト・ショックでプレイするなど、長くプロバスケットボール選手として活躍した

──お母さんと1対1をしたことは?

子供のころに裏庭でやったぐらいかな。

──最初にお母さん相手に勝ったのはいつ?

どうだったかな。覚えていない。

──あなた自身の長期的な目標を教えてください。

毎日、精一杯生きて、人生を楽しむようにしている。

文:宮地陽子  Twitter: @yokomiyaji

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