9月9日(日本時間10日)にマサチューセッツ・スプリングフィールドで行なわれたネイスミス・メモリアル・バスケットボール・ホール・オブ・フェイム式典で正式に殿堂入りを果たしたヤオ・ミンは、決してNBAで息の長い選手ではなかった。だが意義のあるキャリア、記憶に残るキャリアを送った。
式典でのスピーチで、ヤオは、テキサス、ヒューストン・ロケッツへの深い愛情を表現している。
「ヒューストン・ロケッツで過ごした時間は、私の人生の中でもベストな時間として、今後も記憶に残り続けるでしょう」。
2002年から2011年までNBAでプレイした229cmのヤオは、度重なる負傷が原因で、30歳で現役引退を余儀なくされた。スピーチでロケッツオーナー、コーチ、チームメイトに対する感謝の気持ちを述べたヤオだが、当時チームに所属したガードのスティーブ・フランシスとカッティーノ・モーブリーとのエピソードを明かした。
「私がチームに合流した初日、スティーブ・フランシスは力いっぱいハイタッチをしてくれました。それ以降、彼は私にとって最高の兄弟同然の存在です」。
モーブリーとの思い出についても、ヤオは次のように語った。
「彼は私を自宅に招いてくれて、『ソウルフード』と呼ぶ食べ物をご馳走してくれました」。
NBAでオールスター選出8回(出場6回)、平均19得点、9.2リバウンドを記録したヤオは、ロケッツへの強い愛情を言葉にしている。
「球団は良いときも、良くなかったときも私を支えてくれました。前に進む力を与えてくれました。どんなときも、チームは私にとって家族同然です。私は生涯テキサスの人間であり、ヒューストン・ロケットの一員です」。
原文:Basketball Hall of Fame: Yao Ming left a big ol' piece of his heart in Texas by Steven J. Gaither/Sporting News