[コラム]ウォリアーズの面々が明かすNBAファイナル第5戦の舞台裏(佐々木クリス/WOWOW NBA ONLINE)
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[コラム]ウォリアーズの面々が明かすNBAファイナル第5戦の舞台裏(佐々木クリス/WOWOW NBA ONLINE)

NBAファイナル2017を現地で取材した佐々木クリス氏が、優勝直後の選手たちのコメントから最終戦の舞台裏をリポート

ブザーが鳴る。紙吹雪とともに漢達の競演乱舞が終わる……ひとつのチャンピオン、ひとりのファイナルMVP……。

試合後の会見場には祝杯を上げ、久しぶりにアルコールの影響を身体に帯び、珍しく饒舌な男がいた。

「トレーニングキャンプ初日を今でも憶えている。キャンプに乗り込み、何を予期していいのか分からなかった。彼ら(チームメイト)がコート上でどんな奴らなのか、どのように日々取り組むのかも分からなかった、何もね。僕はただここに来て自分らしくありたいと思った」。

それから9か月もの時日が過ぎたファイナルのコート、ゲームクロックは残り55秒を示していた。

「ハーフコートラインをまたいで、ひざに手を当てて“これは実際に起こっていることなのか?”と思ったね」。

ただ、そのとき聞こえてきたのはドレイモンド・グリーンの『最後までプレーしろ!』という声やイグダーラの『まだプレーしろ!』という声。残りは50秒。

「僕は“兄弟、もう僕らはタイトルを手にしようとしているんだぞ!”と思ったね」。

2012 NBAファイナル、レブロン・ジェームズが初優勝を手にしたとき、その姿を眺めるしかなかったケビン・デュラントは2017 NBAファイナルのMVPとして大きな階段を上った。今季は優勝請負人として加入し、批判も多いシーズンだった。チームもファイナルではシリーズ前からかなりの優勢と言われ、結果を残すためのプレッシャーも計り知れない……。

「人々は僕らが優勝するものと予期していたようだが、実際に(コートに)出て行ってそれをやるのがどれだけ難しい事かを理解していない」と言うのはクレイ・トンプソンだ。
「特にシリーズは第3戦で大きく変わった可能性もあった。でも僕らのチームにはケビンのようにビッグ・プレーをやってのけられる、超大物プレーヤーがいた。第4戦ではキャバリアーズに強襲をかけられた。(第5戦を落として)クリーブランドに戻りたくはなかった。そして我々はそれに良く応酬した」。

超えなければ行けない存在は仮にもディフェンディング・チャンピオンであり、現役最強の“キング”であった。彼もまた優勝を逃すもNBA史上初めてファイナルを通じてトリプルダブルを達成。今季レギュラーシーズン82試合で平均トリプルダブルを成し遂げたラッセル・ウェストブルックの偉業も素晴らしいが、5試合とはいえ歴代の優勝チームの中でも指折りのチームに対して達成できるのは恐らくレブロン以外に存在しない。


またレブロンにとってはよく言われる“プライドを賭けた戦い”でも無かった。彼のプライドはもはや何人も揺るがすことができないものだから。彼のレガシーは生き続ける。

対するウォリアーズにとって、先ほどのトンプソンの言葉からも分かる通り、第5戦は第7戦のように扱われた。それが対戦相手へのリスペクトの大きさであり、イグダーラの出場が38分を超えたことが何よりの証拠。

前日の会見でスモールラインナップに切り替えることに関して、試合の流れによって左右されるもので、リバウンドの懸念もある、とどちらかと言えば保守的なコメントをし、使いすぎたくはない印象を与えたスティーブ・カーHCだったが、優勝を決めた日の朝にシュートアラウンドで「何分出場できる?」とイグダーラに問いかけた。

「必要なだけ、準備をしておく」と返したイグダーラもまた、夜に向けて「直感的に良い感触がした。今夜がアタックすべき機会で、仕事を終わらせよう」と思ったと、当日の朝を振り返る。

試合中にも、カーHCに……>>>コラムの続きはWOWOW NBA ONLINEでチェック!!

文:佐々木クリス(WOWOW NBA ONLINE Twitter: @chrisnewtokyo, @WOWOWNBA

WOWOW NBA ONLINE 6月16日掲載 「Vol.288 USAファイナル」より

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