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[コラム]NBAファイナル2017:舞台はクリーブランドへ(佐々木クリス/WOWOW NBA ONLINE)

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What's up!? 早いもので2017 NBAファイナルの取材のため渡米してからすでに1週間が経過してしまいました。そして第2戦も終えて今日現地6/5は移動日。戦いの舞台と共に大移動をする世界各国のメディアのためにチャーターされた飛行機へ乗り込み、東へ4時間半。到着すると時差の関係で3時間も時計は進んでしまい、時は数えるよりも早く過ぎ去っていきます。

街が変われば人も変わる! とお伝えしたいところなのですが、サンフランシスコ中心部の雑踏と比べるとダウンタウン・クリーブランドは『みんなどこにいってしまったの?』とゾンビ映画のような感覚にすらなります。道に人が歩いていない! レブロンが3シーズン前にクリーブランドに戻り、大きな経済効果をもたらしたとはいえ、ダウンタウンのオフィスビルには空室に見えるオフィスも多く、窓辺にも人気がありません……ちょっと寂しいです。

それでもキャバリアーズのホームアリーナ、クイックン・ローンズ・アリーナに行くと記念撮影をしているファンがいて一安心。レストラン街にはキャブズTシャツを着た幅広い年齢層の方もいて、間違って違う街に迷い込んだわけではないと確認させてくれました。思い返せば、2015年のファイナルに訪れたときも試合日だけどこからともなく人の波が押し寄せていただけに、今回もオハイオ州全体から第3戦は観客が集まるのでしょう。

NBA Finals 2017 Chris Sasaki Steve Smith WOWOW
NBAレジェンド、スティーブ・スミスと Photo by WOWOW NBA ONLINE

さて、第2戦を振り返るとレブロン・ジェームズとウォーデル・ステフィン・カリー2世、ファイナル史上初めて2人の選手が1試合の中でトリプルダブルを同時に達成するという快挙。さらに個人でみても、レブロンはマジック・ジョンソンに並びファイナルでのNBA記録である個人8回目のトリプルダブル、カリーはファイナルの舞台では初めてのトリプルダブル達成と、両雄がその持ち味を遺憾なく発揮。

特にレブロンは試合の序盤から鬼気迫るものを感じましたが、最終的にもうひとつのファイナル記録である18本もの3pを第2戦で沈めたゴールデンステイト・ウォリアーズの前に、味方の援護も十分とは言えずに息切れ……。これでシリーズはホームをしっかり守ったウォリアーズが2連勝となりました。

これによりウォリアーズはファイナルを2勝0敗でスタートさせた33ケース目に。NBAの記録によれば過去32ケースのうち28回はそのままファイナルを制覇しているそう。昨年のウォリアーズも2勝0敗からシリーズを逃したレアケースではありますが、舞台がクリーブランドに戻っただけではキャブズの勝利が保証されたわけではないのも事実。

現地のメディアはウォリアーズがファイナルで4連勝、プレイオフ全体でも史上初の16連勝となれば、シングルシーズンでみる史上最高のチームなのではないか? ということや、昨年3勝1敗という圧倒的な優位から敗れた初めてのチームとなった雪辱を果たすためにもウォリアーズの面々は本気で4タテを狙っている! という声も聞かれています。果たしてどうなるでしょうか。 ……>>>コラムの続きはWOWOW NBA ONLINEでチェック!!

文:佐々木クリス(WOWOW NBA ONLINE Twitter: @chrisnewtokyo, @WOWOWNBA

WOWOW NBA ONLINE 6月6日掲載 「Vol.284 デュラント・ママと遭遇!それなのに…」より

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