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[コラム]キャブズが2ラウンド連続スウィープ勝ち、その重要性(長澤壮太郎/WOWOW NBA ONLINE)

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皆さま、お久しぶりです。WOWOW NBAキャスター、そしてSo!スポ編集長の長澤壮太郎です。

2016-17シーズンもプレイオフに入り、激アツな戦いが日々行なわれております。

東地区は“キング”レブロン率いるクリーブランド・キャバリアーズが、1回戦ではインディアナ・ペイサーズ、セミファイナルではトロント・ラプターズを容赦なくスウィープして決勝シリーズ進出を早々に決めましたね。

あまりにもレベルの高いパフォーマンスのレブロンですが、キャブズのことを話すときに『キャブズが……』ではなく『レブロンのチームが……』と言ってしまっている事実がありますね。

それくらいに彼は凄い存在で、彼がキャブズに舞い戻ってから「レブロンと仲間たち(通称キャブズ)」は東のプレイオフトーナメントでなんと32勝4敗!

これだけ勝っていれば、通常ならば相手に侮辱と受け取られるような、試合中にビール瓶を手にして飲むジェスチャーをしても、相手の目の前でシュートを打つ前にボールをこれ見よがしに2回スピンしても、一回転したあとに左手でシュートしたとしても、もはや貫禄のプレイとしか言いようがないですね。

現に目の前でそんなプレイを連発され舐められまくったラプターズは、返す言葉も手段もなく、あっけなくスウィープされてしまいました。

実はレブロンたちが相手を2シリーズ連続でスウィープするということは、とっても重要な意味があるんです。それはプレイオフ中にちょっとした休暇期間を作るという裏の目標を達成するため。

今年のキャブズはベテラン揃いのチームで平均年齢も高く、スピードも体力もズバ抜けてはいません。それに加え、“キング”レブ様自身の出場時間がびっくりするぐらい多いのです。

キャリア14シーズン目で32歳の選手が1試合40分近く出場し続けているんです。そんな彼らが、ベストの状態でNBAファイナルを迎えるためには、相手をスウィープで下し、次の試合までなるべく休みを作らなければならないんです。

東1回戦でペイサーズを下してから、続く東準決勝のラプターズとのシリーズ初戦までなんと8日間も休みがありました。ゴールデンウィークで例えるならかなりの大型連休です。

この間に怪我人は治療もできるし、首脳陣は次の対戦相手へのアジャストプランも十分に対応できます。

ちなみにレブ様は大型休暇中、セレブのようにヨガをして心と身体を癒したそうで。

セルティックスとウィザーズが熾烈なシリーズを展開しているだけに、決勝ラウンドまでまた大型連休を獲得したレブ様御一行は、この連休で今度はどんな癒しを行なうのでしょうか。

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文:長澤壮太郎( WOWOW NBA ONLINE Twitter: @gwf_tokyo , @WOWOWNBA

WOWOW NBA ONLINE 5月9日掲載 Vol.277 長澤壮太郎が語る「NBA inside情報from Sotaro!」より


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