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[コラム]ファーストラウンドの鍵を握るのは? イースタン・カンファレンス編(佐々木クリス)

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What’s up!? みなさん、こんにちは! 今季のNBAレギュラーシーズンが終わりましたね。最終日はウォリアーズがレギュラーシーズン史上最高勝利数73勝を達成。エースのカリーは個人で前人未到、402本もの3ptをシーズンで成功。その上、今季限りの引退を表明していたレイカーズのコービー・ブライアントはラストゲームで60得点! 試合後の会見では本人も予想できなかった、という程の台本や筋書きをも凌駕するパフォーマンスに世界中がもう一度魅了されましたね。『Mamba Out! (マンバこれにておさらば!)』で締めくくったコービー自身による試合直後のマイクパフォーマンスでもその表情は実に晴れやかで清々しかった。そして自ら『いつもはパスしろ!と言われるのに今日はパスするな、打て!と言われて可笑しかったよ。』とユーモアたっぷりに振り返る様は実に痛快でした。

全NBAファン、そして世界中のバスケットボールファンにとって2016年4月13日は大きな勝利と歓喜に満ちた1日になった事は間違いないでしょう。NBAの未来は明るい! そう感じさせてくれました。

そしてこれから盛り上がっていくのがプレイオフ!

せっかくなので今回のコラムはチームの特徴を示したスタッツも織り交ぜ、2016NBAプレイオフ1stラウンドの見所に迫りたいと思います!

~イースタン・カンファレンス編~

■1位クリーブランド・キャバリアーズvs8位デトロイト・ピストンズ

レギュラーシーズン対戦成績3勝1敗 : ピストンズ(クリーブランドでの2勝を含む)

ピストンズは昨季の勝利数32から大きく星を伸ばして今季は44勝でプレーオフ進出を勝ち取った上に今季キャブスとウォリアーズの両チームを下した数少ないチームだ。しかもキャブスに勝ち越したのはピストンズとブルズだけ。

しかし、ピストンズを率いるHCのスタン・バン・ガンディも自らチャンスはわずかと言うようにレギュラーシーズンのキャブズとプレイオフのキャブズは全く違った魔物だ。

今季のケビン・ラブは対ピストンズ平均が24点、7.3リバウンド、FG%も3pt%も5割超え。カイリー・アービングも平均29点55%のシュート成功率としっかり仕事をしている。

チームの大黒柱レブロン・ジェームズに至ってはキャリアハイとなる1試合あたりのペイント内得点が14点。プレイオフに入ってこの傾向に拍車がかかるのか? レブロンが他の選手に任せようという油断がみられなければピストンズが一泡吹せることも容易ではないだろう。

実はキャブズはリーグの中でもコーナー3ptが2番目に多く、それ以外の3pt数も4番目に多い。逆にチームのペイント内得点はリーグ22位と非常に3pt依存度が高い事がひとつ不安定な部分。ピストンズは相手に与えたコーナー3pt数がリーグ最小、相手に与える速攻での得点も最小。こういった部分で活路を見出せるか?

キーマン
トリスタン・トンプソン(キャブズ)
ピストンズはオフェンスリバウンド率、ディフェンスリバウンド率の両方でリーグTOP5に入る唯一のチーム。ダブルダブルモンスターだったピストンズ、アンドレ・ドラモンドはオフェンスリバウンドからのセカンドチャンスポイントがリーグNO.1の5.3点。キャブスがリバウンドを制するためには新たに先発に復帰したトンプソンがチームを下支えし、どんな相手にもキャブスが戦える安定感を作っていきたいところ。彼がセンターで起用されていた時間帯はシーズンを通して100ポゼッション換算115点をあげるキャブズ、オフェンスの能力は否定の余地がない。鍵はリバウンドとディフェンス。

予想:4勝1敗 キャバリアーズ

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文:佐々木クリス( WOWOW NBA ONLINE Twitter: @chrisnewtokyo

WOWOW NBA ONLINE 4月18日掲載 「Vol.212 佐々木クリスが語る『プレーオフ1stラウンドの鍵を握るのは?【前編】~イースタン・カンファレンス編~』」より


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ