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[コラム]オールスターに選ばれることの意義とNBAの国際化(佐々木クリス)

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What's up! みなさん、お元気ですか? 最近では関東地方でも積雪があったり、不安定な天気ですが、体調にはくれぐれも気をつけてください。そしてオールスター目前! こちらも騒ぎすぎて体調を崩さないように気をつけてくださいね。

そして今、この原稿を書いている間にもコーチ選出による2016 NBAオールスターのリザーブメンバーの発表が刻一刻と迫っています(執筆は1/28夜時点)。そんなオールスターは、今年で開催65回目。開催地はNBA始まって以来、初のアメリカ国外、カナダはトロント。とても美しい街で、バスケットボールファンも熱狂的だと聞きます。

まずはファン選出のメンバーを振り返ってみましょう!

Images by WOWOW NBA ONLINE

まさに豪華絢爛。ただでさえスター選手がひしめくNBAにあって東西それぞれ5人しか先発には選ぶことができないのはファンも頭が痛いところかも知れません。選出メンバーはオールスター常連ばかり、初選出はすでにファイナルMVPを先に受賞しているサンアントニオ・スパーズのカワイ・レナードだけです。

ちょっと余談になりますが、オールスターに選ばれることの意義、選手目線での重要性というのを考えると、日本にいる我々が感じる以上に大きいように思います。ですので、サクラメント・キングスのデマーカス・カズンズがセンターポジションの枠がない選考方法に『ビッグマンに対して敬意を欠いている』とコメントしていたり、ボストン・セルティックスのアイザイア・トーマスから『敬意がないと受け止めて欲しくないけれど、過去にジェレミー・リンのような選手すらファン投票で多くの票を集めた。俺の数字はNBAの誰と比べても肩を並べる。見過ごされているのは俺の身長が175cmだからだ』と声をあげていても単純に愚痴をこぼしているだけとは思えません。事実、2人のパフォーマンスだけをみると十分リザーブとして選出される存在感を放っています。

それだけオールスターに選出されることの意味は大きく、選手たちもプライドを持っていますから、つい出ちゃうのでしょうね。ましてやNBA、『俺のほうが上手い!』と思っていなかったら生き残れないような世界です。

ちなみにトーマスがリザーブで選出されれば、1979年に同じ175cmで登録されているカルビン・マーフィーに並んで最も身長の低い選手の選出となるそうです。実際にはトーマスのほうが低い、なんて話もありますし、個人的には小さな彼が大きな舞台で子供たちに勇気を与えるチャンスをもらっても良いのかと思っています。

さて、これまでにもたびたび話をさせていただいているNBAの国際化ですが、オールスターでもその傾向がみられます。トロントで開催されることももちろんですが、オールスターで国際的な市場を意識したものとしてはライジングスターズ・チャレンジが去年からチームUSA対チームWORLDになったことも大きなポイント。NBA1年目、2年目の若手から20人が選ばれるこのイベントに参加するメンバーはこちら

昨年は121-112でWORLDがUSAを下し、カナダ出身のアンドリュー・ウィギンズが22得点をあげてMVPに輝いています。

このメンバーご覧になっていかがですか?

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文:佐々木クリス( WOWOW NBA ONLINE Twitter: @chrisnewtokyo

WOWOW NBA ONLINE 1月29日掲載 「Vol.196 佐々木クリスが語る『リザーブ発表!その前に』」より

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ