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[コラム]新・NBA勢力分布検証: 今季のNBAは“東高西低”なのか?(佐々木クリス)

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What's up! みなさん、こんにちは。佐々木クリスです。2016年を迎えNBAのシーズンもオールスターを目前に間もなく折り返し地点。そんな今日この頃、WOWOWのスタジオで各カンファレンスの順位表を眺め、イースタン・カンファレンスには5割以上の勝率でここまで来ているチームが多いことに感心しながら、ふと思ったことがあります。

『今シーズンのNBA勢力分布は近年言われ続けてきた西高東低から、いよいよ東のほうが強い東高西低になったのか?』

こんな疑問をもたれている日本のNBAファンも多いと思います。真実はいかに? 今回のコラムは新・NBA勢力分布を検証します。

僕がこのコラムを書いている日本時間1月6日時点で、EAST(東) vs WEST(西)の対戦成績は100勝99敗で、その勝率は.502となっています。わずかながらEASTが上回っていますね。昨シーズンの同じ時期の対戦成績は76勝124敗、EASTの勝率は.380なので、やはり今季は東のチームが格段にレベルを上げているというのは間違いなさそう。

そして、毎シーズン我々ファンが心待ちにしているプレイオフ。プレイオフは各カンファレンスの上位8チームが出場しますよね? 例えば、カンファレンスの制限を抜きにして現在のTOP16チームを選別するとEASTから10チームが圏内、WESTからはウォリアーズ、スパーズ、サンダー、クリッパーズ、マーベリックス、グリズリーズの6チームとなり、グリズリーズは16チーム中15位になります。ここにもEASTが上回っているという数の優位があります。

ちなみに、今季特にWEST相手に好成績を納めている“WESTキラー”はこのチーム!

ヒート 10勝2敗(現在勝率5割以上のWESTチーム、サンダー、マーベリックスに勝利。グリズリーズとは1勝1敗)
マジック 10勝5敗(現在勝率5割以上のWESTチームへの勝利なし)
ブルズ 9勝4敗(現在勝率5割以上のWESTチーム、スパーズ、クリッパーズ、グリズリーズに勝ち星を上げ、さらにサンダーに対しては2勝をあげている)

と、ここまでは“WESTキラー”TOP3チームとその対戦の内訳でしたが、なんとニックスもWESTには勝ち越しており、サンダーに対する1勝を含め、6勝5敗なのですね。

しかし、この“WESTキラー”たちの同カンファレンス、EASTとの対戦成績をみると、

ヒート 11勝11敗
マジック 9勝11敗
ブルズ 12勝8敗
ニックス 11勝14敗

となっており、リーグ全体で無類の強さを誇っているとは言い切れません。そうなってくると、やはり対戦スケジュールは無視できず、対WESTの稼ぎ頭であるマジックを筆頭に、今後より状態の良いWESTチームとの対戦が増えると、EASTチームは負けが込んでくるかも知れません。

さらに、…… コラムの続きはWOWOW NBA ONLINEでチェック!!

文:佐々木クリス( WOWOW NBA ONLINE Twitter: @chrisnewtokyo

WOWOW NBA ONLINE 1月8日掲載 「Vol.193 佐々木クリスが語る『今年はイーストの方が強い?』」より

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ