NBA

[コラム]ルーキー・センセーション、クリスタプス・ポルジンギス(佐々木クリス)

Author Photo
Sporting News Logo

What’s up everybody!? みなさんいかがお過ごしですか? 寝ても覚めてもNBA、バスケットボール、佐々木クリスです。今季も開幕から四分の一ほどのスケジュールが経過しましたが、熱戦も多く、実に楽しいシーズンですね!

そしてウォリアーズはいまだ負けなし(※原稿執筆時点)……ただいまロード7連戦中ですが、ラプターズ、ペイサーズと言う山もしっかり越えて、セルティックスとの面白い試合も控えていますが、このまま本当にクリスマスまで連勝は続きそうですね。

アメリカの有名解説者ジェフ・バン・ガンディ氏が『ウォリアーズの試合は連敗が止まるまで全米ネットで全ての試合を特別放送すべき』『チャンピオンは年に1回現れるが、こんな連勝記録を作るチームは歴史上稀』との見解を示しています。確かにチャンピオンは必ず決まる、ウォリアーズは歴史と戦っている! ので、そのまま頂いちゃいます!(笑)。

NBAファンの間でいろんな話題をするときの枕詞もきっと“ウォリアーズ以外で気になるチームは?”とか“カリー以外でMVP候補は?”、“カリー以外で観ていて面白いのは?”なんて現象が起こっているのではないでしょうか?

さて、今回のコラムでご紹介したいのはバスケットボールの聖地を拠点とするあの名門チームに突如彗星のごとく現れた20歳のルーキー・センセーション!

ドラフトではブーイング

ラトビア出身、221cmのクリスタプス・ポルジンギスがニューヨーク・ニックスからドラフト全体4位指名を受けたとき、会場にいたニックスファンからブーイングが起きたことはすでにみなさんご存知と思います。そのとき、壇上でポルジンギスと握手を交わしたNBAコミッショナー、アダム・シルバーは、まだ童顔の選手を気遣って『彼らは私にブーイングしているんだよ』と声を掛けるとポルジンギスは『知っています』とあっさり返したそう。強心臓ぶりを示すひとつのエピソードとなりましたが、その精神力で開幕から期待を上回る活躍、今やニューヨーク中が彼に心底惚れ込んでいるのです。

連日チームを取材する記者たちからも受け答えがしっかりしているなど高評価を受けているポルジンギス自身は、ニューヨークでプレーすることを『とてつもないバスケットボールの街だと聞いている。ファンはバスケットボールを本当に愛していて、下手なプレーをすれば思い知らされる。でも上手ければ愛される。彼らはハードにプレーする選手が好きだから、僕らもそうすればリスペクトしてくれる』と冷静に受け止め、常にファンから“監視”されるチャレンジを楽しむ余裕すら感じます。

ニックスに起こった大きな変化

とある記者は、取材する毎日でニックスロッカールーム内のある変化に気づいたと言います。それは囲み取材のとき、エースのカーメロ・アンソニーはシャワーなどでたっぷり時間を使ってから最後に取材を受けるのが慣習のようになっているので、記者たちは時間を有意義に使うため、それぞれ別の選手にインタビューをしながら待っているそうなのですが、今まではカーメロが出てくると即座に質問を切り上げて一気にカーメロの周りに大挙していた記者たちが、カーメロが出てきてもポルジンギスから離れないどころかベッタリなのだとか。メディアが常に過熱する傾向にあるニューヨークらしいですが、これには記者もビックリしたそうです。

カーメロももちろん、この変化にはビックリしたでしょう。ある意味注目度で抜かれてしまったわけですから。しかし……

>>>  コラムの続きはWOWOW NBA ONLINEでチェック!!

文:佐々木クリス( WOWOW NBA ONLINE Twitter: @chrisnewtokyo

WOWOW NBA ONLINE 12月11日掲載コラム「Vol.188 佐々木クリスが語る『ルーキー・センセーション』」より

>>>  佐々木クリス コラム バックナンバー

著者
NBA Japan Photo

NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ