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[コラム]危険! R指定のペイサーズ(佐々木クリス)

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What’s up!? また1週間が過ぎました、早いですねー。なんとか一瞬1秒にしがみついている佐々木クリスです。相変わらず前年覇者ゴールデンステイト・ウォリアーズはぶっちぎりのNBA新記録となる開幕16連勝を達成。こちらの記録はまだまだ伸びそうな予感がしますが、ここまで開幕からイースタン・カンファレンス vs ウエスタン・カンファレンスの対戦は39勝36敗とイースタンが上回っており西高東低の勢力分布が変化しつつあるのを感じます。そこで今回はイースタンで好調なチームをフィーチャー! それではdig in!

躍進するペイサーズ、イースタン3位

アメリカで感謝祭のお休みが入った時点で、現在イースタン・カンファレンス3位という好位置につけているインディアナ・ペイサーズ。3連敗スタート、それ以降はクリーブランド・キャバリアーズ戦(現地11/8、4点差)、シカゴ・ブルズ(11/16、1点差)と現地点でペイサーズより順位が上の2チームへの惜敗のみ。

その2チームへの敗戦を含む、開幕3連敗以降のペイサーズの特筆すべきスタッツですが、チーム力を計る指針となる100回の攻撃権あたりのオフェンス(=オフェンシブレーティング)の数字からディフェンス(=ディフェンシブレーティング)の数字を差し引いた、100回の攻撃権あたりの得失点差であるNETレーティングでは10.9とウォリアーズに次ぐリーグ2位。これが2桁になると相当良いチームと考えていただいてよいのですが、特に素晴らしいのはディフェンスでリーグ1位、オフェンスも7位とTOP10以内にいること。

攻守両面でTOP10に入ることが優勝を狙えるチームの絶対条件と言われているので、4月に再びこの数値は是非ご確認いただくとして、これはすでにプレイオフ確実なのでは!? と考えさせられる数字になっています。

シーズン開幕前にはエースのポール・ジョージ(以降 PG13)をパワーフォワード(PF)で起用する計画を打ち出したラリー・バード球団社長。当初は首脳陣に不快感も露にしたPG13本人ですが、現在は新しいシステムの恩恵を受けまくっており、本人も大満足でしょう。思えばレブロン・ジェームズの数字を上回る32得点、11リバウンド、6アシストをあげたキャバリアーズ戦の敗戦後も、『我々はこのチームと相性が良いと思う。彼らは恐れるに足りない。我々が求めているレベルにいくのは自分たち次第。要はキャバリアーズだろうが誰と対戦しようが、カンファレンス・ファイナルまで行ったり、NBAファイナルに行って誰が最後に笑うかだ』とコメントしていた通り、自信がみなぎっています。

実はPF(パワーフォワード)で出場していない?

ちなみに、矛盾していると指摘されそうですが、先ほどのキャバリアーズ戦は完全にスモールフォワード(SF)で起用されていました(笑)。

ペイサーズが起用するラインナップ別のパフォーマンスを調べても、ビッグマンを1人しかコートに立たせない時間帯よりも、明らかに2人出場時のほうが結果に繋がっています。

そしてPG13がビッグマン1人と出場しているときは、PFを“やっている”かと言われればそこまでやっていません(笑)

なぜなら相手のPFにディフェンスでマッチアップしていないから。その証拠に……

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文:佐々木クリス( WOWOW NBA ONLINE Twitter: @chrisnewtokyo

WOWOW NBA ONLINE 11月27日掲載コラム「Vol.186 佐々木クリスが語る『危険!R指定のペイサーズ』」より

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ