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[コラム] 佐々木クリスのファイナル最終レポート

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What’s Up!? 2015 NBAファイナルの興奮がいまだ覚めず睡眠だけが奪われていく佐々木クリスです。現地からお届けできるUSAリポートも今回がラスト。切りよく#10! 是非お楽しみください!

クリーブランド・キャバリアーズのティモフェイ・モズコフが17得点をあげ、ゴールデンステイト・ウォリアーズのクレイ・トンプソンは5得点しかできなかった。その事実だけを聞かされたなら、NBAファンの多くは2015 NBAファイナル第6戦の勝者は“キャバリアーズ”と挙げただろう。シーズン通算67勝というNBAの歴史でも稀に見る強さを誇ったウォリアーズだけに、最終的なファイナル制覇は順当とも言えるかもしれないが、ある意味1戦から6戦まで“定説”では測れない何かがあった。

ウォリアーズはNBAで一番早いペースで戦いながらシーズン中にリーグ1位のディフェンス(100ポゼッションあたりの平均)を誇った史上最初のチーム、僕の目から見ると単純に“ジャンプシュートチーム”(外角3pt攻撃を主体とするチーム)とは括れないと感じているが、いわゆる“ジャンプシュートチーム”が優勝はデキないとも言われてきたことも覆した。

ファイナルMVPに輝いたウォリアーズのアンドレ・イグダーラと息子のアンドレJr. Photo by Chris Sasaki/WOWOW NBA ONLINE

 

キャバリアーズのレブロン・ジェイムズもファイナル敗退チームからファイナルMVP選出とイう偉業をもって定説を覆す寸前まで迫った。11のファイナルMVP票のうち4票を得ていたのだ。第6戦後の会見で通算4回のファイナル敗退のうち、このファイナルが一番悔しいかと聞かれるも、力なく『負けはみな同等に悔しい』と答えていた。

第4Q残り4:16のタイムアウトでどこか意識が遠のきながら飲料の入ったボトルをポーン、ポーンと上下に投げる仕草は敗戦を受け入れているかのようだった。同じ会見で『時計が00:00になったときに諦めた』と答えていたが、世界一のプレーヤーかつバスケIQもずば抜けている彼だからこそ、チーム間のギャップは痛感していたと思う。

レブロンが見せたパフォーマンスをもってしても覆せなかった“ファイナルMVPは勝利チームから選出”という定説は、もはや僕が生きているうちには覆らないだろう。キングにもできなかったのだから……>>>コラムの続きはWOWOW NBA ONLINEでチェック!!

文:佐々木クリス( WOWOW NBA ONLINE Twitter: @chrisnewtokyo

※WOWOW NBA ONLINE 6月19日掲載コラム「2015.06.19 Vol.10 ファイナルの模様を現地からお届け! 佐々木クリスのUSAリポート」より

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