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[コラム] 佐々木クリスの15-16シーズン イースタンプレビュー

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What’s up!? みなさん、こんにちは! 佐々木クリスです。

いよいよNBA 2015-16開幕まであと僅か! ということで今シーズンもWOWOW NBA ONLINEコラム、お届けしていきます! よろしくお願いいたします。そして何と言っても、開幕前は新シーズンの行方が大変気になるところ。まずは5月まで続くレギュラーシーズンを楽しむためにイースタン、ウェスタンそれぞれの注目ポイントを僕なりにまとめました!

早速イースタンからいってみましょう、Let’s go!

キャバリアーズ 1強 レブロン・ジェームズは6年連続のファイナル進出なるか?

イースタン・カンファレンスは現役最強レブロン・ジェームズ所属のクリーブランド・キャバリアーズの1強がより顕著になったと言わざるを得ません。バスケットボールのみならず、他のプロスポーツを含めても50年以上“優勝”の美酒を味わったことがないクリーブランドの街、ファンにとって今年もチャンピオンシップ以外は失敗でしかなくなる。そういう意味でレブロンにかかるプレッシャーは今年も一切和らぐことはなさそう。

現役最強がいることに加えてカイリー・アービング、ケビン・ラブとのBIG 3は今季も継続。ヘッドコーチのデイビッド・ブラットも2年目でより良いチームとの関係値構築が期待される。

昨季の戦いではシーズン中にトレードが行なわれ、怪我人が出るたびに戦い方とアイデンティティーを変化させながら戦ったキャブズ。シーズン中のディフェンス総合評価が10位以内に入らずにファイナルに進出した珍しいケースとなったが、ファイナルでは相手を窒息されるような粘り強いディフェンスチームとして戦い、レブロンがオフェンスを牽引した。ただレブロンの歴史に残るファイナル中の活躍を持ってしても、一歩足りなかったわけで、今年は一貫したチームのアイデンティティー形成が大きな鍵になりそう。

不安要素はある。K・ラブが昨季プレイオフで肩を脱臼して戦線離脱したあとに先発PFとしてディフェンスとリバウンドで奮起したトリスタン・トンプソンと球団側の契約交渉が合意に至らず、長いトンネルに突入したようにも思われる。加えて、K・アービングもオフの間に手術したひざのリハビリにはじっくり時間をかけるとのチームの判断から復帰は2016年1月になると発表されている。復帰が早まればそれに越したことはないが、外角ディフェンスのキーマン、イマン・シャンパートも手首の怪我で出遅れることが分かっている。

幸いK・ラブはトレーニングキャンプが始まって2週間ほどで接触のある練習メニューにも復帰していることや昨季以上に中心的な役割を与えられるという分析も出てきており、レブロンひとりでシーズンを戦うことにはならないで済みそう。

いろいろ情報が散乱してしまったが、キャブズは健康体でプレイオフに乗り込むこと以外さして重要ではないという側面が十二分にある。安定したメンバーとケミストリーで5月を迎えられればファイナル進出はほぼ揺るがない。

みんなが注目シンデレラチーム、バックス?それとも?

シーズン中に意外な好成績を残し、NBAファンの印象に色濃く残るチーム、通称“シンデレラチーム”。すでに昨季から上昇気流を捉えているのでミルウォーキー・バックスはそれには当たらないかも知れないが、あえて書くならばかつての名PGジェイソン・キッドHC2年目のシーズンは躍動する若手が見られる面白いものになりそう。オフ注目のFA選手の一人だったグレッグ・モンローが、輝く摩天楼や名声の街を見限ってバックスを選んだことも、球団として進んでいる方向性が反映されていると思う。

クリス・ミドルトン、ヤニス・アデトクンボ、マイケル・カーター・ウィリアムズ、若くて“長い”選手が多いエキサイティングなチームだ。攻撃を新加入のモンロー、怪我明け2年目のジャバリ・パーカーに頼らなければならないことが不安要素だが、ベテランOJ・メヨが隠れたキーマン。全てが噛み合えば上位4チームの一角も狙える。

バックスよりもさらにチャンスが大きいのはマイアミ・ヒート。パット・ライリーのもつ勝者のメンタリティーが長らくプレイオフにチームを停滞させるはずもなく、ゴラン・ドラギッチ、ドウェイン・ウェイド、ルオル・デン、クリス・ボッシュ、ハッサン・ホワイトサイドの先発メンバーはイースタン屈指。問題はこの5人が昨季は1試合も全員が揃った状態で戦っていないことだ。

ただし、全盛期や熟年期の選手たちが相乗効果を発揮するのに時間がかかるとは考えにくいし、外角の控えにはサンズから獲得したハイライト作製マシーン、ジェラルド・グリーンやルーキーのジャスティス・ウィンズロウなど手足が長く運動能力が高い選手が多い。PFポジションもジョシュ・マクロバーツ、アマレ・スタウダマイヤーと層が厚い。昨季プレイオフを逃し、今季は一気に2位シードも狙えることから真の意味で最も飛躍するチームになるかも知れない。

ここまで書いてくると、『クリス、ブルズを忘れてない!?』という声が聞こえてきそうですが、ご安心ください、忘れていません!(続く)

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文:佐々木クリス( WOWOW NBA ONLINE Twitter: @chrisnewtokyo

※WOWOW NBA ONLINE 10月16日掲載コラム「Vol.179 佐々木クリスが語る『これであなたもNBA通! 15-16シーズン、イースタンプレビュー!]」より

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ