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WNBA2017シーズンリキャップ:渡嘉敷来夢

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人生と同様に、バスケットボールでも学習することが何よりも重要だ。もし前半、初戦、1年目に成功を収められたとしても、その次に直面する試練を乗り越えるには、新たな発見や知識が求められる。

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まさに、シアトル・ストームのポストプレイヤー、渡嘉敷来夢が経験したことだ。

WNBAでの1年目となった2015年、渡嘉敷は16試合に先発出場し、平均8.2得点を記録した。だが、ブレアナ・スチュワートがチームに加わってからは出場時間も減り、2015年の平均8.2得点、3.3リバウンドという成績も、2017年には平均3.2得点、1.6リバウンドに減少した。それでも渡嘉敷は、リーグでの将来を楽観視している。アメリカでの3年目について「終盤にかけては非常に良かった」と振り返った。

「チームはシーズン終盤に状態を上げられたと思う」。

WNBAでの1年目からスタッツは落ちているものの、今シーズンの渡嘉敷は、出場機会を得られれば得点以外でもチームに貢献できることを証明した。

5月13日(日本時間14日に)にステイプルズ・センターで行なわれたロサンゼルス・スパークスとのシーズン開幕戦では、負傷したスチュワートの代わりに先発出場を果たし、30分の出場でフィールドゴール10本中6本成功を含む14得点を記録した。6月11日(同12日)にはWNBAでも大きな会場として知られるマディソン・スクエア・ガーデンで行なわれたニューヨーク・リバティー戦に出場し、FG7本中4本成功の8得点をマーク。その2週間後、敵地でのワシントン・ミスティックス戦では17分の出場で11得点を決めた。スチュワートの加入により役割は変わっても、渡嘉敷はストームに多くをもたらす存在なのだ。

渡嘉敷は「チーム内の選手に関しては言えることは、あまりない。でも、私個人について言うなら、コートで全力を尽くして何ができるかを見出さないといけない」と話す。

「今季は良い戦いができた。来年も同じような形になると感じている」。

“タク”の愛称で知られる渡嘉敷は、2015年6月に行なわれた3試合で実力を証明してみせた。同年の6月27日(同28日)から30日(同7月1日)までの4日間で3試合という過酷な日程の中、渡嘉敷は6月28日(同29日)に行なわれたタルサ・ショック戦での21得点を含め、3試合で平均15.6得点、FG成功率60.5%(38本中23本成功)という成績を残した。

1年目の活躍が高く評価され、渡嘉敷はチームメイトのジュエル・ロイドとともにWNBAオールルーキーチームに選出された。日本のWリーグでシーズンMVPを3回受賞した功績には及ばないかもしれないが、渡嘉敷は自身の技術とハードワークが認められたことを喜んだ。

スチュワートの加入により状況は変わり、よりサポート的な役割をこなす機会が増えたものの、ストームのオフェンスで渡嘉敷の存在は重要視されている。役割の変化により学ぶこともあったが、渡嘉敷は即座に対応してみせた。

渡嘉敷は「毎シーズン異なるもの」と言う。

「毎年、何か異なるものを吸収できている。もちろん、もっと長い時間プレイしたいし、より多くの出場機会を得たい」。

2017シーズンハイライト

●5月13日(同14日)にロサンゼルスで行なわれたシーズン開幕戦に先発出場し、14得点(今季自己最多)、4リバウンドを記録。

●6月6日(同7日)から29日(同30日)までに行なわれた8試合で、フィールドゴール23本中15本成功(成功率65.2%)。

●6月27日(同28日)に敵地で行なわれたワシントン・ミスティックス戦で、17分の出場で11得点を記録。

●8月4日(同5日)に敵地で行なわれたダラス・ウィングス戦で今季自己最多となる5リバウンドを記録。

原文:Season Recap: Tokashiki Caps Third Season With Storm by Matthew Roberson/Storm.com(抄訳)


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ