NBA

早くも5敗、不振に怒るウィザーズ

Author Photo
Sporting News Logo

11月7日(日本時間8日)にホームでヒューストン・ロケッツに敗れたワシントン・ウィザーズは、イースタン・カンファレンスのサウスイースト・ディビジョンで最下位に沈んでいる。プレイオフを目指して今季を迎えたウィザーズだが、ジョン・ウォールが退場したロケッツ戦での黒星で雰囲気は悪い。『The Washington Post』のカンダス・バックナー記者が伝えた。

ロケッツ戦でウォールは球団史上最多となる3827アシストを記録し、殿堂入りしたウェス・アンセルド(3822アシスト)を上回った。一方で、ウォールはマーク・デイビス審判にぶつかり、不適切な言葉を吐いて、この試合で2度目となるテクニカルファウルを取られて退場している。

退場となったウォールは試合後、「放っておけ」と話したが、リーグはこれを忘れないだろう。NBAのルールブックによれば、審判との意図的なフィジカルコンタクトは罰金なしで1試合の出場停止となる。デイビス審判は「コンタクトはあったと感じた」としつつ、「それが(ウォールが)意図したことかは分からない。彼には気をつけるように言った。彼は振り返り、下品で不適切な言葉を使った。それで2度目のテクニカルファウルとなり、退場となった」と説明している。

NBAがビデオを見直し、意図的なコンタクトだったとみなした場合、ウォールは9日(同10日)のボストン・セルティックス戦に出場できない。

ウィザーズはここまで1勝5敗。第4クォーターに平均28.3得点を許しており、これはリーグでも最底辺を競う数字だ。

ブラッドリー・ビールは「想定外だ」と落胆している。

「僕らはタフネスやアイデンティティを取り戻さなければいけない」。

オットー・ポーターJr.は「全員が鏡で自分を見つめ直し、やり直して、勝つためにやるべきことをやらなければいけない」と呼びかけた。

「これを乗り越えるための方法を見つけないと」。

守備で持ちこたえられず、攻撃は機能せず、開幕から2週間もせずに早くも5敗目。ロッカールームでは汚い言葉が飛び交う。これが今のウィザーズだ。ビールは「1勝5敗なんて望んでいなかった。全員がフラストレーションを感じている。誰もが怒っているよ」と明かす。

ビールは5日(同6日)、「かなりうんざり」しており、「プレイしたい人、アピールしたい人でプレイし始めればいい」と、スコット・ブルックス・ヘッドコーチに責任転嫁するかのようなコメントを発していた。だが今、ビールはポーター同様に「非難する前に全員がそれぞれ自分を見直さなければいけない」と発言を変えている。

「そして、もっとうまくやるためにどうすればいいかを見つけようとしなければ。全員がそれぞれハードにプレイしなければいけない」。

原文:Wizards miffed over slow start to season by NBA.com(抄訳)​


著者
NBA Japan Photo

NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ