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延長契約を急がないアンドリュー・ウィギンズ

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ひとつハッキリさせておかなければならないが、ミネソタ・ティンバーウルブズのアンドリュー・ウィギンズは、どこにも行きたいと思っていない。そのうえで、『USA Today Sports』のサム・エイミック記者に対し、延長契約を結ぶことを急いでいないと明かした。

アンドリュー・ウィギンズがミネソタ・ティンバーウルブズとまだ長期契約を結んでいない理由を誰よりも知っているのは、22歳の選手本人だ。

ウルブズのグレン・テイラーオーナーが、5年総額1億4800万ドル(約166億7000万円)の新契約を用意していると明言してから約2カ月が過ぎた。新契約に向けてすべてがまとまったと思われたのちに、ウィギンズが代理人だった「BDAスポーツ」のビル・ダフィと別れてから6週間以上が経過している。だが、3年目の昨季、自己最多の平均23.6得点をマークしたウィギンズは、10月16日(日本時間17日)に期限を迎える延長契約にまだサインしていない。

ウィギンズは7日(同8日)、『USA Today Sports』で「日ごとに取り組んでいるんだよ」と述べた。

「焦って(契約を延長すること)はしない。開幕前日まではまだ時間がある」。

だが、ミネソタが自分にとって適した場所か問われると、ウィギンズは「僕がいたいのはまさにここなんだ。間違いなくここにいたい」とも明かした。

「いずれは(延長契約にサインを)するだろうね。日々取り組んでいるだけなんだ。焦っていないんだよ。今はプレシーズン中でここ中国に来ているんだ」。

しかし、ウルブズとの契約をまだ延長しないというウィギンズの決断は興味深い。移動による選手への負担を考えればなおさらだ。

ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンは、世界を旅する厳しさで負傷のリスクが増すと話したばかりだ。新人契約の最終年を迎えるウィギンズも、延長契約をしないままでは危険にさらされる恐れもある。

ウィギンズ本人は、新しいチームメートたちとともに成長し、期待の高さに応えようとしているところだ。トレードでシカゴ・ブルズからジミー・バトラーが加わり、カール・アンソニー・タウンズがMVP級の選手に成長し、タージ・ギブソンやジャマール・クロフォードといったベテランたちが夏にFAで加わったウルブズは、もう以前のような“青二才”ではない。

ウルブズは昨季、31勝51敗でレギュラーシーズンを終え、13年連続でプレイオフを逃した。だが、ウィギンズは「僕らは成長している」と述べた。

「僕らはみんな一緒に成長しているんだ。勝てたときに振り返り、それに値したかどうかをみてみよう」。

原文:Wiggins in 'no rush' to sign extension by NBA.com​


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ