カール・アンソニー・タウンズ、ジャリル・オカフォー、クリスタプス・ポルジンギス、ウィリー・コーリー・スタインの4選手が6位までに指名された2015年を除き、NBAドラフトでは久しくセンターの選手が上位を占めていない。ビッグマンが注目の的となるのが珍しくなっている。
センターないしセンターおよびパワーフォワードの選手が、8番手までに5人指名されたケースは、過去20年でわずか3回のみ。2001年、2002年、そして直近が2011年だ。このときは3位から8位までエネス・カンター、トリスタン・トンプソン、ヨナス・バランチュナス、ヤン・ベセリー、ビズマック・ビオンボが指名された。
2018年のドラフトは、その数少ないケースの一つとなるかもしれない。今年の才能あるビッグマンたちは、それぞれ異なるスキルを持っている。ディーンダー・アイトンとマービン・バッグリー三世は攻撃スキルで知られ、モハメド・バンバとジャレン・ジャクソンJr.は主に守備力が評価されている。
だがおそらく、最も多才なセンターが、デューク大学のウェンデル・カーターJr.だ。6フィート10インチ(約208センチ)、259ポンド(約117キロ)のカーターJr.は、間違いなくローポストからのスコアラーとしてベストの選手だ。そのサイズとして卓越したプレイメーカーであり、ペリメーターのジャンプショットも信頼できるほどに成長した。インサイドの守備ができることも大学で証明している。
19歳のカーターJr.は、自分がリストのトップにいると信じている。自分の力を強く信じており、コートでのプレイがそれを物語っていると感じているのだ。
6月15日(日本時間16日)、オーランド・マジックのアムウェイ・センターの練習施設でワークアウトに参加したカーターJr.は「本当にあまり話すのは好きじゃないんだ。行動で示したい」と述べた。
「自分が最も多才なビッグマンだと言うことはできる。でも、僕は言葉よりも行動で示すんだ」。
ドラフトまで1週間を切った中で、カーターJr.はマジックでのワークアウトで自分が良い印象を残したと感じており、自分が非常にうまくフィットすると信じている。ニコラ・ブーチェビッチやアーロン・ゴードンのプレイを好み、高校時代からジョナサン・アイザックを知るカーターJr.は「(マジックに指名された)とても光栄なことだろう」と述べた。
「6位指名だからということだけじゃなく、マジックは素晴らしい球団だからだ。ここにいる間に素晴らしい人たちにたくさん出会えた」。
故郷の近くでプレイすることについて、カーターJr.は「そうなったら素晴らしいね」とつけ加えた。
「それほど遠くないから、家族ともたくさん会えるはずだ」。
原文: Wendell Carter Jr. Believes He's Best Big Man In This Year's Draft by Josh Cohen/Magic.com(抄訳)