ロックアウト(労使協定未決によるリーグの選手締め出し措置)でレギュラーシーズンが66試合に短縮された2011-12シーズン、シャーロット・ボブキャッツ(現ホーネッツ)はリーグ史上最低となる7勝59敗(勝率.106)という成績に終わった。当時から唯一チームに残っているのが、ケンバ・ウォーカーだ。その後、ホーネッツがイースタン・カンファレンスの弱小チームからプレイオフを競うまでにのし上がるのを見てきたウォーカーが、『BasketballInsiders.com』のマイケル・スコット記者のインタビューで、チームの向上ぶりについて語った。
昨季、ウォーカーは自己最多となる平均20.9得点、フィールドゴール成功率43%、3ポイントショット成功率37%を記録した。
今季、ウォーカーはその数字を上回り、ここまで5勝1敗のホーネッツをけん引している。成績は、自己最多の平均24.3得点、FG成功率49%、3P成功率42.7%。これは、ポイントガードの中では得点で5位、FG成功率で8位、3P成功率で10位の数字だ。
そのウォーカーが『Basketball Insiders』の取材に対し、「楽しかったよ」とこれまでを振り返っている。
「NCAAトーナメントで優勝してからNBA入りしたけど、(当時は)まったく良いチームじゃなかった。僕らは負け続け、たった7勝しかできなかった。最初の2年はかなり厳しかったよ。でも、振り返ってみると、今に向けての準備になった。謙虚になれたし、どんなこともあり得るということを学んだんだ」。
昨季はプレイオフに進み、今季も好発進したホーネッツは、イースタン・カンファレンスでどの位置にいるのだろうか。ウォーカーは「分からない」と答えている。
「今は1試合ごとに戦うだけだ。でも、僕らはプレイオフの舞台に戻ろうとしている。どうなるかは決して分からないし、できるだけ勝てるように努めているだけさ。それが今のプランだよ」。
ホーネッツがこのペースを続けるためには、ウォーカーがオールスター級のプレイを続ける必要がある。ウォーカーは「ただ勝つのみだ」と、オールスターにノミネートされるためには、チームが成功し続けなければいけないと述べた。
「それがすべてだよ。僕らが勝てば勝つほど、僕にとってもチームメイトたちにとってもより良いことがある。本当に、勝たなければいけないというだけだ」。
ホーネッツのロスターには、ほかにも大学時代に実績を残し、NBAで堅実なロールプレイヤーとなった選手たちがいる。ウォーカーが本当に貴重なのは、大事なところでその試合最高のショットを放つ意欲や、大事なときに攻撃の責任を背負うところだ。
ウォーカーは「僕はこれまでのキャリアでずっとビッグショットを打ってきた」と述べている。
「大学時代や、高校時代もそうだった。周りのみんなが結果にかかわらず、僕を信頼し、ショットを打たせてくれたことに感謝している」。
「何よりも自信を与えてくれるのは、コーチングスタッフとチームメイトたちだ。そういう大事なタイミングで僕にビッグショットを打たせてくれるのは彼らだからね」。
原文:Walker enjoying these days in Charlotte by NBA.com(抄訳)