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ドウェイン・ウェイド加入がキャブズに与えた影響

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10月14日(日本時間15日)、クリーブランド・キャバリアーズは、ロスタースペースの調整、それからラグジュアリータックス額を抑えるため、リチャード・ジェファーソンとケイ・フェルダーをアトランタ・ホークスにトレードした。ジェファーソンは、キャブズのロッカールームを一つにまとめていた存在で、2016年の球団初優勝に貢献した選手だ。『The Athletic』のジェイソン・ロイド記者が、ジェファーソン以外にもドウェイン・ウェイドの加入により影響を受けた選手について伝えている。

クリーブランド・キャバリアーズでは、ドウェイン・ウェイドの加入による余波を受けている選手の数が増え続けている。その数は、ロスター内の約3分の1にまで増加していると言えるだろう。その中で最もドラマティックな影響を受けたのがジェファーソンだった。ケイ・フェルダーと300万ドル(約3億3600万円)の金銭ともにホークスにトレードされたのだが、この決断により、キャブズは約1300万ドル(約14億5400万円)もラグジュアリータックス額を抑えることに成功した。

同トレードは13日(同14日)に合意に至り、その翌日に正式発表された。ジェファーソンとフェルダーは、13日に行なわれたオーランド・マジックとのプレシーズンゲーム最終戦を欠場したが、前半はユニフォーム姿でベンチから試合を見ていた。もっとも、試合前の時点で出場時間が与えられないことを伝えられていた2人は、後半はベンチに姿を見せず、ロッカールームにとどまった。

ジェファーソンは試合後メディアの取材に応じず、会場を後にした。チーム内でジェファーソンと仲が良かったチャニング・フライは「彼はだいじょうぶ。素晴らしい人生を送っているからね」と語った。

「死ぬわけではないんだ」。

JR・スミスもまた、ウェイドの加入により影響を受けた一人だ。キャブズはスミスではなくウェイドを先発シューティングガードに起用し、ケビン・ラブをセンターに配置換えして3ポイントショットを打つ機会を増やそうと考えている。ラブのセンター起用により、トリスタン・トンプソンもベンチに回り、フライはローテーションから外れた。そして、ゴールデンステイト・ウォリアーズと激突した4か月前のNBAファイナル 2017で、ケビン・デュラントをマークし、直近2年ローテーションの重要なピースとして機能したジェファーソンが、チームを去った。

原文:Jefferson's departure tied to Wade's arrival by NBA.com(抄訳)


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ