カーメロ・アンソニーは8月1日(日本時間2日)、ナイジェリア代表とのエキシビションマッチで19得点をあげ、110-66の勝利に貢献した。
アンソニーは「(役割は)同じだと思う」と述べている。
「ほかの誰でもなく、自分らしくあるだけだと思う。自分がやるべきこと以上をやろうとはしない。試合の種類やプレイスタイルとは関係なく、この状況を居心地よく感じているよ」。
アンソニーは20歳だった2004年、アテネ五輪に参加したものの銅メダルに終わり、日本で行なわれた2006年の世界選手権では準決勝でギリシャに敗れ、再び3位に終わった。
32歳となった今、アンソニーは多くの新顔が加わったアメリカ代表における事実上のリーダーだ。まるで、完全に開花したかのようだ。
アンソニー自身は「僕には自然とリーダーシップがあるんだ」と語った。
「みんなそれを重視する。世界中が見ているからね。僕としては、毎日やっていることだ。自然なことさ。僕は毎日、ずっとそれをやっている。僕は同じ人間だ。今は君らメディアがもっと見るようになった。練習でのカメラが増えた。僕らは練習を公開し、君らは僕らが互いにどう反応するかを見ることができる。それが違いだと思うよ。みんながシーズン中よりも僕がやっていることにより注目し始めたのだと思う」。
だが、チームメイトのなかにもアンソニーがリーダーだとみなす選手がいる。例えば、デマーカス・カズンズだ。
「彼から学ばず、彼に頼らなかったら、僕らは愚かだよ。彼は酸いも甘いも噛み分けてきた。こういう試合からNBAでのプレイでのちょっとした違いとかね。それらは報われる」。
マイク・シャシェフスキー・ヘッドコーチも「カーメロは本当に選手としてもリーダーとしても素晴らしかった」と賛辞を寄せた。
「彼にとって4回目の五輪、5回目の代表での大会だ。彼には経験がある。みんながうまくやれるように願っているんだ。彼は我々を知っている。国際試合を知っている。チームの全員が彼をリスペクトしているよ。彼は素晴らしかったと思う。彼はさらに良くなったと思うよ。賢い男だからね」。
アンソニーは自分にできることだけでなく、南米へ向かうチームの全員を助けることもできるという点で輝いている。
そのアンソニーは「エキサイティングだね」と、リオデジャネイロ・オリンピックに向けて意気込んだ。
「これからリオに向かい、一つの場所でバスケットボールだけに集中できる。チームとしても個人としても良くなっていくはずだ」。
「僕はこれからの旅路に興奮している。今のチームは新しいグループだ。ずっと若くなった。以前は僕が若手の一人だったけど、今は古株だ。新しいグループ、国を代表する新顔たちと何か特別なことをやれるチャンスがあり、その一員でいることに興奮している」。
シャシェフスキーHCは「すべての経験が彼の助けになったのだと思う。賢くプレイすることもね」と、アンソニーに期待を寄せた。
「彼のタフネスはさらに素晴らしくなっている。彼がいる我々はラッキーだよ」。
原文: Veteran Anthony blossoms into leader of Team USA by Fran Blinebury/NBA.com(抄訳)
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