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ラプターズとともにさらなる飛躍を目指すJ・バランチュナス

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トロント・ラプターズとのルーキー契約が残り1年となっていたジョナス・バランチュナスが考えていたのは、一つだけだ。彼は「ラプターズと契約したかっただけだ」と話している。

昨季の弱点を解決し、チームの守備力を向上させるために、ラプターズは10月の期限を待たずして23歳のバランチュナスと4年契約を結んだ。この時点で契約延長を決めたことにより、チームを確実にし、バランチュナスも気をそらされることなく、シーズンに臨めるようになる。本人は「来季に向けては良い感触だ」と意気込んだ。

「契約は契約でしかない。これから僕らは仕事をしなければいけないんだ」。

2012年にバランチュナスがラプターズに加わってから、多くのことがあった。プライベートでは結婚し、3月に息子も誕生している。そしてコートでは、NBAの試合や対戦相手を学ぼうとしていたころと比べ、より成熟した選手に成長した。ドウェイン・ケイシーHCはベテラン選手たちを称賛する一方で、バランチュナスの労を惜しまない仕事もたたえている。

その仕事は報われた。『Synergy Sports』によると、バランチュナスは1試合平均のポストアップが3.9回にもかかわらず、そのポストアップからのポゼッションごとの平均得点は1.023得点。クリーブランド・キャバリアーズのケビン・ラブは、平均0.983得点だ。フィールドゴール成功率は57%、フリースロー成功率は78%をマーク。プレーヤー・エフィシェンシー・レーティング(貢献度を測る指標)では、20.60とチーム最高だった。5月に23歳になったばかりにもかかわらず、バランチュナスは3年間で平均74.3試合に出場している。

ラプターズのマサイ・ウジリGMは「JVは23歳だ」と若いバランチュナスへの期待を語った。

「契約を結んで確実になったし、バスケットボールと勝つことに集中させよう。我々にとっては大きなことだが、我々は彼が進化したと感じている。彼は素晴らしい子さ。街とファン、トロントのすべてを愛している。だからこそ、我々は彼にここにいてほしいんだ。彼はコートで多くを示した。我々は、彼がさらに良くなると考えている」。

昨季は1試合平均26分間出場だったバランチュナスだが、第4クォーターの平均出場は5.1分間にとどまった。だが、アミア・ジョンソン、タイラー・ハンズブロー、チャック・ヘイズが去った今、ラプターズは終盤でよりバランチュナスに頼らなければいけないだろう。

バランチュナスは「もっとうまくなりたい。もっと良い選手になりたいんだ」と、さらなる飛躍に意気込んでいる。

「今はすべてが正しい場所にあるんだ。僕らはそれをコートで発揮し、自分たちの仕事をしなければならない。僕は勝ちたいんだ。成功するために全力を尽くす」。

ラプターズは昨季のプレーオフ1回戦で敗退したが、バランチュナスは「僕らは自分たちの仕事をしなければいけない」と、そのとげを取り去りたいと述べた。

「僕らは新しいグループになった。もっとうまくやらなければいけない」。

原文: Valanciunas, Raptors Continue Growing Together by Holly MacKenzie/Raptors.com (抄訳)

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ