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ペリカンズのティム・フレイジャー、チームメイトのプレイを日々学習

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ニューオーリンズ・ペリカンズのティム・フレイジャーは、2016年3月16日(日本時間17日)に敵地で行なわれたサクラメント・キングス戦でペリカンズデビューを飾ると、高いバスケットボールIQの持ち主であることを即証明してみせた。コートに立つやいなや、彼はある特定の選手のボールタッチ数を増やすことが、チームのオフェンスにおいて重要であると認識したという。

「彼のおかげで僕のプレイが際立ったんだよ」と、フレイジャーは笑顔でアンソニー・デイビスについて語った。パスを優先するプレイスタイルのフレイジャーは、キングス戦で9アシストを記録したが、その内のいくつかはデイビスがシュートを決め、生まれたものだ。

「彼はシュートを決めてくれる。僕は彼にボールを渡して、気持ちよくプレイしてもらうこと、それとチームを勝たせるためにすべきことだけに集中した」。

「AD(デイビスの愛称)とプレイするということは、オールスターと一緒にやるということ。この目で直接、彼の力を目の当たりにしたからね。素晴らしいシュートを決めるし、タフな動きもやってのける。ディフェンスではリムを守ってくれる。(練習で)自分が打ったシュートも何本かブロックされたよ。どこからともなく現れるんだ。彼のような選手がいてくれたら、自分の負担も減って、楽になる」。

だが、その後デイビスが負傷で残り試合を全休することになったため、フレイジャーが一緒にコートに立てたのはわずか2試合のみだった。そのためフレイジャーは、今年のトレーニングキャンプを生かし、デイビスやチームメイト、新加入選手の特徴を理解しようと努めている。

「時間がかかるプロセスだけれど、オフの時間を使って、皆のプレイの特徴を理解しようとするものさ」と、フレイジャーは25日(同26日)の練習後に語った。

「(8月に)ロサンゼルスで集まっての自主トレは役に立ったよ。トレーニングキャンプ前に集まれたのは良かった。これからも、皆がコートのどの位置でボールを欲しがるのかを一緒に学習していく。特に僕にとっては、皆にできることと、できないことを把握するのは重要。皆とプレイしたいからね」。

アルビン・ジェントリー・ヘッドコーチも、ポイントガードの選手がチームメイトを知る努力をすることを奨励している。

「いつでも良いから、チームメイトと時間を過ごすべき。トレーニングキャンプ前に(アメリカンフットボールの)クォーターバックが自宅にワイドレシーバーを招いて一緒に練習することと何ら変わらない」。

自主トレ、そしてキャンプ開始から2日間フレイジャーと一緒に練習した感想を求められた新加入のテレンス・ジョーンズは、「楽しくやれている」と話す。

「素晴らしいフロア上の将軍だよ」と、ジョーンズはフレイジャーを称えた。

「全てがスムーズに機能しているかどうか確認する選手だし、全員が正しいスポットについているかも見ている。声を出して指示してくれるPGはチームに必要な存在。彼とのプレイは楽しいね。コート上のまとめ役で、素晴らしいパサー。全員をプレイに参加させる選手さ」。

昨季ペリカンズでの16試合で平均7.5得点を記録したフレイジャーは、ロスター内でPGとしての経験を誰よりも積んでいること、そしてドリュー・ホリデーが闘病中の妻の看護でレギュラーシーズン序盤戦を欠場するため、シーズン開幕から重要な役割を担う可能性が高い。日曜日の練習後、自分を先発として考えているかを聞かれると、フレイジャーは、こう答えた。

「ただの一選手として見ているよ。コーチが必要と思う役割、先発でもベンチでも、15分の出場でも、ベンチから最初に出場する役割でもこなす。僕は、このリーグでプレイしたい。チームの勝利のために必要なプレイをしたい」。

原文:Pelicans guard Tim Frazier continues to learn teammate tendencies during training camp by Jim Eichenhofer/Pelicans.com


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ