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ティム・ダンカンがハリケーン・イルマが直撃した地元バージン諸島への寄付を呼びかけ

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ティム・ダンカンは、アメリカ全体がハリケーン・ハービーの被害を受けたテキサスに意識を向けていることを理解している。じきに新たに発生したハリケーン・イルマがフロリダを襲うとも言われている中、ダンカンは少しでもアメリカ領バージン諸島へ意識を向け、できれば金銭的な支援をしてもらいたいと願っている。

バージン諸島のセント・クロイ島出身のダンカンは、今週はじめにイルマが襲った地元への支援を『The Players’ Tribune』に寄稿した文章の中で訴えかけている。ダンカンはバージン諸島への寄付金100万ドル(約1億7800万円)を集めるサイトを立ち上げたほか、自身も25万ドル(約2700万円)を寄付した。

ダンカンは「皆さん全員が支援できない状況なのはわかっている。それは構わない。きっと皆さんの多くは、ハリケーン・ハービーや、西海岸の火事の被害に遭った人たちに支援したばかりだと思う」と綴った。

「でも、もし支援してもらえるのなら、全てのお金を救済のために使わせてもらうことを約束する。天候状況が許すようになったら、物資をたくさん積んだチャーター機をサンアントニオからバージン諸島最大の都市であるセント・クロイ島に送る。今は救済活動のためのチームを編成する準備に追われている。救済活動に参加してくれるチームメンバーには、バージン諸島出身者もいれば、ほかの場所から飛行機で駆けつけてくれる人もいる」。

またダンカンは、13歳のときに体験したカテゴリー5のハリケーン・ヒューゴの影響による避難生活についても綴った。

「ヒューゴは島の経済力を奪った。住民は仕事を失い、食糧の価格は急騰した。それから半年間は電気が止まったままで、学校は2か月くらい休みになった。飲み水と料理用の水を確保するのに水を煮沸しないといけなかった。僕はバケツを使ってシャワーを浴びるのが上手くなったくらいだ。電力がなかったので、食糧と飲み物を冷やすのに工夫しないといけなかった。牛乳瓶とオレンジジュースをロープで縛って、雨水を溜めていた貯水槽の水に入れていた生活を覚えている。貯水槽の水の方が冷たかったんだ。災害被害に遭った他の地域と同じように、僕たちもそうした環境に慣れないといけなかった」。

ダンカンは今、当時と同じ状況になる可能性のあるバージン諸島を救い、できることを計画、実行できる立場にいる。

原文:Tim Duncan pleads for Virgin Islands hurricane relief help by Marc Lancaster/Sporting News


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