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還暦を迎えたNBA史上最高のトラッシュトーカー、ラリー・バード

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NBAでの13年の現役生活を通じ、ラリー・バード(現インディアナ・ペイサーズ球団社長)は好きなときに喋り始め、勝手気ままに話を打ち切ってきた。

キャリア平均24.3得点、10リバウンド、6.3アシストを記録したバードは、NBA史上に残るスモールフォワードであり、引退後にはバスケットボール殿堂入りも果たした。そのスタイルは、生まれ育ったインディアナ州のフレンチリックでプレイしていたときから変わらない。饒舌で、試合中も試合後も対戦相手に「昔の俺は良いヤツだった」と言い続けたのは有名な話だ。

そんなバードも12月7日(日本時間8日)に60歳の誕生日を迎えた。ボストン・セルティックスで3度の優勝、3度のシーズンMVPに輝いたバードは、陽気で、小声で対戦相手を苛立たせるエキスパートだった。

キャリア平均40%近い3ポイントショット成功率を誇るバードは、1987年のオールスターウィークエンドに開催された3Pコンテスト開始前、その他の出場者に向かって「2位になることだけ考えておけ」と豪語し、宣言通り優勝した。

バードのトラッシュトークに関するエピソードは枚挙にいとまがない。

ペイサーズでスター選手として活躍したチャック・パーソンとクリスマスゲームでマッチアップした際には、パーソン越しにショットを決めるたびに「メリークリスマス」と言い続け、激昂させたこともあった。

そんなバードが怒りをあらわにするケースもあった。それは、対戦チームのヘッドコーチが白人選手をマークにつけたときだ。バードは以前、こう語っている。

「誰が自分をガードしようと気にならない。赤毛だろうが黄色人種だろうが、黒人だろうが関係ない。ただ、白人が自分をガードするのだけは嫌だった。それは自分に対する敬意を欠いている」。

原文:Larry Bird is the greatest trash-talker in NBA history by Nick Birdsong(抄訳)


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