NBA

王座奪還へ新たなスタートを切ったキャブズ

Author Photo
Sporting News Logo

3年連続でファイナルを戦ったクリーブランド・キャバリアーズは、夏に球団史上に残る大きな取引をした。だが、週末にアメリカ大統領とプロスポーツ選手の対立が注目されただけに、9月25日(日本時間26日)のメディアーでも、政治に関する話題は避けられない。

レブロン・ジェームズは実質的にアメリカ大統領の名前を口にすることなく、「どんな形、どんなサイズ、どんな人種や民族、どんな宗教にもかかわらず、すべての人に対してスポーツにできることは素晴らしい」と主張した。

「スポーツだから、人々が選手たち、チームたちを見てくれる。スポーツが彼らを幸せにし、ほかの何よりも人々を団結させる。僕はこの舞台を手にしている限り、ひとりの人物が僕らを分断させるための舞台としてスポーツを使うようなことは決してさせないよ。どんな権力やインパクトを持っていようがね」。

また、カイリー・アービングのトレード志願に困惑していた様子のジェームズは、ボストン・セルティックスへと去った元同僚について、「自分のDNAのすべてを注いで(アービングに)すべてを与えようとしてきた」と肩をすくめつつ、元チームメートの今後の幸運を祈った。

「(昨)シーズンを通じて言ってきたけど、彼が鍵を手にする用意を整えたときに、僕にはそれを渡す用意があった。だから、僕ががっかりしているのは、彼がそういうDNAを手に入れつつ、ボストン(セルティックス)での青写真を描いていたということだけだ。あとは彼の健康を祈るよ。彼は自分のキャリアにとってベストになることを望んだ。僕は彼にそれを認めたGMとオーナーを評価する」。

スポーツ観るならDAZN!!

一方で、このメディアデーには歓迎パーティーの雰囲気が漂った。負傷からのリハビリ中ではあるが、アイザイア・トーマスが初めてキャバリアーズの新しいえんじ色のユニフォーム姿で登場。ほかにも、デリック・ローズやジェイ・クロウダー、ジェフ・グリーン、セディ・オスマン、ホセ・カルデロン、アンテ・ジジッチらもお披露目されている。

7月にフリーエージェントとして契約してから初めて登場した元MVPのローズは、「(勝利を取り戻すのは)とてもエキサイティングなことで、それがここを選んだ理由のひとつだ」と述べた。

「またバスケットボールができるのはうれしいし、勝者の環境に戻ってきた。ここは球団の誰もが共通の目標を持っている。優勝だ。優勝を競うのは僕がキャリアを通じてずっと望んできたことだよ。だから、大きなチャンスが待っているこの機会にしり込みしたりはしない」。

同じく新顔のひとりであるカルデロンは、「できるだけ早く(トーマスに)復帰してもらいたけど、だからこそ僕はここに来たんだ。彼やローズを助け、(チームが)必要とすることを何でもするためにね」と語った。

「その役割を担う準備はできている。去年は(アトランタ)ホークスでプレイオフに進み、かなり良いプレイで終えることができた。ここは素晴らしい場所で、これは素晴らしい機会だ。明日からようやく始まるね。クリーブランドに来て1カ月だから、待ちきれないよ」。

[ギャラリー]キャブズのメディアデー

そのトレーニングキャンプ開始を前に、タロン・ルー・ヘッドコーチは「去年はファイナルまで進みながら少しだけ(優勝に)足りなかった。それがチームを鼓舞したんだと思う」と、選手たちが新シーズンに向けて集中し、新たな気迫をみなぎらせていると話した。

「レブロンにJR(スミス)、トリスタン(トンプソン)、ケビン(ラブ)は、シーズンが終わってすぐに仕事を始めた。準備を整えて再び戦いに臨むためにね。だから、チームは勝利に飢え、勝負に向けて準備を整えていると思う」。

原文:The Boys Are Back In Town by JOE GABRIELE/Cavaliers.com(抄訳)


著者
NBA Japan Photo

NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ