2年前、インディアナ・ペイサーズのポール・ジョージはチームUSAで骨折という重傷を負い、シーズンを棒に振ることとなった。それでも、8月のリオデジャネイロ五輪で再びアメリカを代表するように求められたジョージは、ためらうことなくチームUSAに加わった。ジカ熱? 2年前の負傷の思い出に比べれば、ジョージにブレーキをかけるものではない。
ジョージは「周囲の環境がどうなのかをしっかり把握し、責任を負わなければいけないというだけだ」と、ジカ熱への懸念からチームUSA入りを断ることは考えなかったと明かしている。
「予防できることじゃない。でも、僕らは対応できる。本当に、それが出場するという僕の決断に影響することはなかった」。
チームUSAの全選手が、ジカ熱の懸念を承知している。そのうえで、一生に一度の経験のためなら喜んでリスクを負うつもりだ。それは、出場4回目となるカーメロ・アンソニーも同じである。
アンソニーは「チームドクターや現地にいた医者、妻とも話した」と、熟慮の末の決断と述べた。
「これはチャンスなんだ。僕らは歴史をつくろうとしているんだよ」。
五輪初出場となるデマーカス・カズンズは、「心配していられないよ」と、起きるかもしれない未知の出来事に惑わされてはいられないと強調した。
「ジカ熱はアメリカ大陸の出来事だ。だったら、どんな違いがあるというのさ? 僕は本当に心配していない。しっかり守られていると感じるし、大丈夫だと思っている。胸にUSAと入ったユニフォームを着るんだ。これまでで最大の名誉だよ。国全体を代表するんだ。このチャンスに感謝しているし、生かしたい」。
原文: Team USA basketball players not worried about Zika virus at Olympics by Sporting News(抄訳)