引退したテイショーン・プリンスは、現役時代にオフェンスで活躍した試合もあったが、何よりもディフェンスを第一に考える選手だった。現役時代にプレイしたメンフィス・グリズリーズのエグゼクティブに就任すると報じられたプリンスは、その高い万能性をフロントでも生かせるはずと、『The Commercial Appeal』のロナルド・ティレリー記者が伝えている。
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すでに引退しているテイショーン・プリンスが、近日中にメンフィス・グリズリーズのクリス・ウォレスGMを補佐するスペシャルアシスタントに就任すると報じられた。
現役時代、チームのロッカールームで大きな影響をチームメイトに与えたことで知られるプリンスは、グリズリーズ時代に選手たちを落ち着かせる役割を担った。
そしてグリズリーズは、プリンスがフロントオフィスの決断に役立つ貴重な意見をもたらしてくれると確信している。
2003-04シーズンにデトロイト・ピストンズでNBAキャリアをスタートさせたプリンスは、2014-15シーズン前の時点で、レブロン・ジェームズに次いで当時リーグ2位となる先発出場試合数(838試合)を記録していた。プリンスは常日頃から、自分の役割は幅広いものであると話していた。
2014年、プリンスは『The Commercial Appeal』に対し「大事なのは出場時間ではない。コートに出ている間に何ができるか、そしてどういう機会を与えられるかが大事なんだ」と語っている。
「もちろん、僕のように幅広いプレイをこなしたり、複数のポジションを相手に守ること、得点以外の部分でチームに貢献するには出場時間も必要だよ。でもね、何分出場できるかなんて誰にもわからないだろ? 違ったシナリオになり得るのは、オフェンスに関するチャンスを今よりも多くもらえる場合のみだね」。
このプリンスの意見に、当時チームメイトだったトニー・アレンも次のように続けた。
「彼は良き友人で、ロッカールームでの素晴らしい存在。彼はトップクラスの選手だ。物事のあるべき形を理解している。彼は王者なんだ」。
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原文:Report: Grizzlies to hire Prince for front office job by NBA.com