開幕12連勝中のゴールデンステイト・ウォリアーズを支えているステフィン・カリーが、仮にレギュラーシーズンを通して今のペースを維持できれば、NBA史上初めて、リーグ最多の3ポイントシュート成功数をマークした得点王になれる可能性がある。
現役時代2度シーズンMVPを受賞し、現在ウォリアーズのスタッフとしてカリーの成長を見守るスティーブ・ナッシュは、昨季のMVPについて、「史上もっとも技術に優れた選手かもしれない」と、San Jose Mercury Newsに語った。
「すでに驚異的なレベルにある技術なのに、今も成長し続けている。今後も経験、理解力、それに判断力が養われていくのだから、彼がどこまで到達するかを考えると、驚きだ」。
ナッシュは、今夏ウォリアーズの選手育成コンサルタントに就任したが、今年のはじめ、カリーについて「史上最高のシューター」と話すなど、以前から高く評価している。そのナッシュは、現役時代にNBA歴代9位の3P成功率(42.8%)を記録した名選手だ。
ウォリアーズの快進撃を支えるカリーは、今季12試合で1試合平均33.7得点をマーク。現在の平均得点は、シーズンMVPに輝いた昨季よりも約10点多い数字だ。
ナッシュは、「彼は今、全盛期にいる。これから数年は一番良い時期が続くだろう。今の成長速度、そして今のプレイレベルを考えると……彼は誰とも違うまったく異なるタイプの選手になると思う」と、話す。
「シュートを決める高い能力を持ちながら、プレイメイクもこなせるなんて、歴史に残る類の選手だ」。
「NBAの歴史を振り返っても、彼より技術に優れた選手を探すのは至難の業だと思う」。