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S・カー「優勝するには攻守のバランスが重要」

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6月16日(日本時間17日)に行なわれたファイナル第6戦でクリーブランド・キャバリアーズに105-97で勝利したゴールデンステイト・ウォリアーズは、40年ぶりの優勝を果たした。スティーブ・カーHCは、試合後の会見でキャブズを称え、それから優勝の喜びを語った。


まずは、キャブズ、そして素晴らしい仕事をしたブラットHCに感謝の言葉を伝えたい。彼らは主力2人を負傷で失いながらもファイナルに進出し、高いレベルで競い合い、われわれを追い詰めた。本当に素晴らしい仕事をしたと思う。そしてレブロン(ジェイムズ)も素晴らしいプレーヤーだ。キャブズに感謝を申し上げたい。われわれは、あらゆる面で運に恵まれた。第一に健康面で。優勝するには多くのことを成さねばならないが、運にも恵まれた。そして選手たちも、そうしたアドバンテージを生かした。彼らはファンタスティックだ。

――今回の結果によって、勝てないと言われたシステムを証明できたと思う? もしくは特定の特別な才能を持つ選手がいれば、どんなシステムであっても勝てるということ?

いろいろな意見があったのは知っている。特に3ポイントシュートに関してね。シュートを打つチームが勝てるかどうかというという話もあった。機能するスタイルはたくさんあると思う。あとは有能な人材を配備して、基礎を作らなければいけない。ただ、シーズンを通して評価されなかったのは、素晴らしい攻守のコンビネーションが勝利を生み出したということ。われわれはリーグNo.1の守備を誇り、リーグ屈指のハイスコアリングチームだ。アシストでもNo.1の数字を残したし、被フィールドゴール率でもリーグ1位の数字を残した。これらのコンビネーションがあれば、良いチームになれる。3Pや2Pシュートを打とうが、大事なのはバランスだ。優勝するには、重要な場面での守備が大事。うちの選手層、そして才能に溢れる選手たちのおかげで特別なシーズンを送れ、特別な結果を残せた。

――以前から(アンドレ)イグダーラがベストプレーヤーと言っていた。そして彼がファイナルMVPを受賞した。その要因はなんだと思う?

レブロン・ジェイムズを守備で抑えるのは、バスケットボールにおいて最も大変なことだ。第3戦までを終えて、彼がレブロンの守備に最もすぐれていたので(第4戦で)彼を先発に起用した。しかし、守備以外でも多くの面で彼はチームに貢献した。相手は、ステフ(カリー)とクレイ(トンプソン)をゴールから遠ざけて、ドレイモンド(グリーン)とアンドレにシュートを打たせようとした。そして、アンドレが見事に得点で貢献してくれた。今日も3本の3Pを含む25得点を決めたのだからね。(MVPの行方は)ステフ、あるいはレブロンという意見もあっただろうが、私たちにとってはアンドレが受賞に相応しい。彼は、これまでのキャリアで先発を外れたことがないにもかかわらず、開幕から先発を譲り、ハリソン(バーンズ)を成長させる機会をくれた。そしてベンチを良くしてくれた。シーズンを通してチームのトーンを作ってくれた。私の中では、(MVPは)アンドレが受賞して当然だ。

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