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S・カーHC「ファイナルは別物」

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6月3日(日本時間4日)、2015 NBAファイナル前日会見に出席したゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHCが、チーム情報など、記者から寄せられた質問に答えた。

2月に対戦したときよりも、キャブズは守備のやり方を変えてくると思う? それがオフェンスに与える影響は?

両チームの長所は、守備の万能性が高いことと、マッチアップを変えられること。プレーオフでは対策を準備する時間があるので、おそらく、これまでとは違うことをしてくるだろう。

今からおよそ1年前の時点では、あなたとキャブズのデイビッド・ブラットHCが同じチームで仕事をする機会があった。結果的にブラットHCはキャブズを選択して今に至っているが、1年前にファイナルで対戦する姿を想像した?

まったく思わなかった。良い話だけどね。彼とこの話をするときがくるだろう。彼を私のスタッフに誘ったとき、「数年以内にNBAのHCになれる」と伝えたが、それから数週間後にキャブズのHCになっていた。その数日後にレブロン(ジェイムズ)を獲得して、すべてが変わった。ただ、彼は優秀な指導者で、人柄も良い。

ファイナル進出経験者がいないというのは珍しいが、その点は不安材料? 現役時代に経験した立場として、シリーズ中の役割は大きくなる?

そうだと思う。選手たちには、ファイナルの環境は普段とはまったく異なると話した。メディアの熱狂ぶり、それからファイナル自体が異なるものと伝えた上で、集中してプレーしないといけないと話した。現役時代に感じたことは、試合が始まれば、すべてが普段と同じ状況に戻るということ。雑音は無視することだが、シリーズ中は違った雰囲気を経験する。

先日、(ボストン・セルティックスの)ブラッド・スティーブンズHCが、レブロン対策を考えるのは楽しかったと発言した。解説者時代、プレーオフで彼と対戦する準備がどういうものか、考えたことはあった?

解説者時代からHCをしたいと思っていたので、考えたことはあった。たしかに、準備からすべてのことが楽しいんだ。これは試練でもある。勝ちたいし、浮き沈みもあるだろうが、楽しいんだ。我々のチーム哲学は、全試合を楽しむこと。今シーズンは本当に楽しめている。これからの数週間も楽しめればと思っているよ。

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