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スティーブ・カーHC、ウォリアーズのディフェンスについて「マーク・ジャクソンのおかげ」

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6月6日(日本時間7日)、クリーブランド・キャバリアーズとのNBAファイナル2017 第3戦を前日に控えるゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHCが、メディアからの質問に答えた。

ーー1試合ずつ挑むことはわかっているが、過去に歴史を追うと表明したことがある。昨年は73勝を目指すと発表していた。16勝0敗を達成すれば歴史的な数字となるが、狙っている?

15勝0敗がいい。それを狙っている。今14勝0敗だよね? 15勝0敗になりたい。これまで一度も16勝0敗について触れたことはない。まだ可能性として残っていること自体が奇跡だ。とても難しいことだからね。でも今はそれよりも、昨年2勝0敗でここ(クリーブランド)に来てシリーズの流れが傾いてしまったことを考えている。歴史的な数字なんかよりも、それが一番重要だ。

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ーーこのチームを作り上げたとき、あなたはオフェンスの人間だった。これだけディフェンスの優れたチームになることは想像できた? 過去のウォリアーズはオフェンスのためにディフェンスを犠牲にする傾向があった。どうやってこのチームをここまでのディフェンシブチームに育て上げた?

私じゃない。私じゃない。マーク・ジャクソンのおかげだ。本当に。私はテレビで何年もウォリアーズの解説をしてきたけど、リーグ最低のディフェンスチームのひとつだった。しかしマークがやってきて、タフなディフェンスを仕込むことに集中した。アンドリュー・ボーガットをトレードで獲得したことで、このチームのアイデンティティが変わったんだ。

私が就任する前年、ウォリアーズはディフェンスに関してはリーグ4位だった。すでにトップ5にいたんだ。だから何ができるかはわかっていた。ディフェンスに関しては何も変えなかったよ。ドレイモンド(グリーン)が先発パワーフォワードの役を引き継いでからは、(ディフェンスで)スウィッチを多用するようになったけど、基本的な構造は変わらなかった。ディフェンスに関してはすでに出来上がったアイデンティティを持っていることがわかっていたからね。だからオフェンスにもっと動きと流れを取り込むことに私は注力した。

以前にも言ったことがあるが、私はコーチとして信じられないような素晴らしい機会を与えてもらった。我々スタッフは、ディフェンスが素晴らしく、オフェンスに関しても良くなってきてはいるがもうすこし成長の必要なチームを引き継いだんだ。

ーーケビン(デュラント)と契約したとき、彼のディフェンスでの役割はどういうものを想定していた?

昨年オクラホマシティと戦ったシリーズ、あのとき見たKDを想定していたよ。彼はディフェンスにおいて、シュートをブロックし続け、誰でもガードし、まさにモンスターだった。ドレイモンドを守ることも多かった。だから複数ポジションを守れて、シュートブロックもでき、ゴール下を守れることはわかっていた。それを想定していた。

そして彼の周りに似たサイズと似た考え方のできる選手たち、ドレイモンドやアンドレ(イグダーラ)、クレイ(トンプソン)を配置してスウィッチを多用することをね。だから我々がすでにやっていることにうまくフィットして、より強いチームにしてくれることはわかっていたよ。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ