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スティーブ・カーHC「NBAは先頭に立つリーグ」

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2月17日(日本時間18日)、NBA オールスター2017でウェスタン・カンファレンスの指揮を執るスティーブ・カー・ヘッドコーチ(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)がメディアの質問に答えた。


――スティーブ、オールスターゲーム開催地がシャーロットからニューオーリンズに変更されたことを、NBAが社会的な運動に意識を置いているという良い兆候として受け取った?
NBAは、影響力を持つメジャースポーツ団体として社会運動の先頭に立っていると思う。(コミッショナーの)アダム・シルバー、それにリーグの決定を非常に誇りに思う。彼らは皆、自分たちの理念を曲げていない。それは重要なことだと思う。

――今回のオールスターゲームに期待していることは?
ディフェンスをしないこと。

―ほかのメジャースポーツと比較して、何故NBAが最も社会的な影響力を持つと考えている?
良い質問だ。はっきりとした答えはわからないが、我々の競技は各都市で行なわれ、このリーグは開放されている。今では世界中から100人を超える選手がアメリカ出身の選手と一緒にプレイしている。そしてリーグオフィスと選手内に強いリーダーシップが生まれている。彼らは皆、それぞれの主張を訴えることを恐れていない。

それに、リーグがここ20年くらいの間で取り組んできた地元での奉仕活動は本当に実になっている。単なるリップサービスではない。本当の活動だ。ここ数十年の活動で選手たちは各々のチームが根付いている地元の活動に深くかかわっている。そういうリーダーシップや活動の実績が一つに合わさって、必要なときに声をあげているのだと思う。

――アスリートが主義主張を訴えることは、どうして大事なのでしょう?
世界で起こっていること、我々の政府で起こっていることを考えれば重要だと思う。社会的な問題にアスリートが深くかかわってきた過去の歴史を振り返ってみると、本当に必要なときに意味のある行動を取ってきたと思う。60年代や70年代に起こった公民権運動、ベトナム戦争が起こった時代に求められたのはリーダーシップで、モハメド・アリ、ビル・ラッセル、ジム・ブラウンが声をあげた。そのときと同じことが現代でも起こっていると思う。ここ20年から30年間は、比較的平和な時代が続いていて、今ほどの危機感はなかった。今はアメリカ国内の活動、社会意識という点において変わってきているのだと思う。


[特集]NBAオールスター2017 in ニューオーリンズ


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ