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ステフィン・カリー「試合ごとに展開が異なることこそ、ファイナルの醍醐味」

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6月3日(日本時間4日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーが、クリーブランド・キャバリアーズとのNBAファイナル2017 第2戦を前日に控え、メディアからの質問に答えた。

――第2戦に勝利するため、第1戦とは異なる手法を取る必要がある? また、キャブズは第1戦とは異なる戦い方をするだろうか?

彼らのロッカールームにいるわけではないから、それはわからないよ。でも、キャブズは(第2戦で)フィジカル色の強いプレイをしてくるんじゃないかな。全員が活力に満ちて、レブロン(ジェームズ)とカイリー(アービング)を起点とするプレイをすると思う。それに、彼ら2人がチームメイトをプレイに参加させるだろうね。特に3ポイントシュートを多投する展開に持ち込みたいんじゃないかな。僕たちは、そういう試合にも対応できるように、そして相手の攻撃を止められるように準備しないといけない。

第1戦でのようなプレイを続けられて、チャンスを得たときにペイント内のプレイの精度を上げられて、相手のショットミスからリバウンドを確実に取って、その上でトランジションに移行できれば、良いプレイができると思うよ。

試合ごとに展開が異なることこそ、ファイナルの醍醐味。第1戦の展開、結果は関係なくなる。まったく異なる試合になるので、準備を整えないといけない。

――今日の練習後、あなたとKD(ケビン・デュラント)がシュート練習をする姿を目にした。練習への姿勢、技術練習、技術を高める努力というのは、KDだけではなくチーム内に浸透しているようだが、そのあたりを聞かせてくれる?

これはとても大きなことで。うちの選手の大半は、自分で自分を鼓舞できる。自分で自分を追い込める。僕たちは、どうすれば毎年のようにチームのプレイを高められるのかわかっているんだ。どうすれば日々のチーム練習、個人練習をチームのレベルアップに役立たせることができるか、シャープな状態を維持できるかわかっているんだ。その上で、日々の練習に取り組み、偉大な選手になりたいという気持ちを持ち、ずるをせず、しっかり取り組む姿勢を持つ選手が集まっているのはとても大きなこと。お互いにとって、力にも励みにもなる。

レギュラーシーズン36試合目が終わった後でも、自分たちの取り組み方は変わらない。チーム練習が終わった後で個人練習をする選手もいれば、夜に練習場に戻ってきてシュート練習をする選手もいる。それは、以前から全く変わらないことなんだ。シーズンを通して、大舞台に向けた準備を整えられる。そうした姿勢は、チームが合流した初日からできあがっている。これは、とても大きなことだよ。

――新加入選手のKD、あるいはデイビッド・ウェストから学んだことはある?

そうだね。KDに関して言えば、自分が過去にやったことがないフットワークの反復練習があった。彼がうちに来るまでに身に着けた動きを、座って、見て、やってみることもある。人の動きを取り入れて、それが自分のプレイに役立つかどうかやってみることだってある。実は、KDやスティーブ・ナッシュ(ウォリアーズ選手育成部門コンサルタント)がやっているのを見て取り入れた、試合前のアップ方法があるんだ。映画のカラテ・キッド(邦題ベスト・キッド)に出てくるようなもので、以前の練習でそのことについて彼らと話して、自分のレパートリーに加えたんだ。

誰でも長いキャリアを送りたいものだし、これまでとは違った試練というか、チャレンジを見つけたいもの。KDの技術であっても、スティーブ・ナッシュの技術であっても、他の偉大な選手、あるいはチームメイトの技術であっても、他の選手からインプットできることは、今後もキャリアを送る上でとても有効だと感じている。

――第1戦では、KDがチームに新たな変化をもたらしたように見えた。あなたの観点から言って、どうやってKDとの連携を構築した?

非常にナチュラルな感じだったね。連携についてはシーズンを通してチームで話し合ってきたことだし、KDがラインナップに加わるからといって、何かを無理矢理する必要はない。彼は効率的なプレイをする選手で、バスケットボールIQも高い。チームがやっていることにすぐフィットできる選手。

連携は、シーズンを通じて良くなっていった。常にスムーズにいったわけではないけれど、お互いがチームのためにやれることを理解し合って、決して何かを犠牲にしなくても自分自身でいられることを理解した。アグレッシブにプレイできるし、お互いに足りないものを補い合えていることを理解し合ったんだ。

その点については証明できていると思うよ。だからこそ、今こうしてファイナルを戦えている。これまでの取り組みが有益であったことを証明するためにも、自分たちが進めてきた仕事で結果を残したい。

[特集]NBAファイナル2017


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ