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昨年の雪辱を期すステフィン・カリー「去年と同じ思いはしたくない」

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NBAファイナル2017開幕を前日に控える5月31日(日本時間6月1日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーが、3年連続となるクリーブランド・キャバリアーズとのファイナルについて語った。

――ワールドクラスのシューターとしてケビン・ラブを見たとき、特にキャブズがボストン(セルティックス)を下したイースタン・カンファレンス決勝での彼のパフォーマンスで最も印象に残った点は?

彼は常に、適切なタイミングで適切なスポットを取れていた。キャブズには、彼をコート上で見つけられる素晴らしいパサーがいる。でも、ケビンはキャッチ・アンド・シュートからきっちりショットを決める力の持ち主。パンプフェイクで相手の意識を掴むだけでもなく、かといってマークを外すだけでもない。彼が打つ3ポイントショットにしっかりチャレンジさせている。それに、ドリブルからもショットを決められるから、ビッグマンの中では印象に残る技術を持った選手だね。

彼のように安定して、大舞台でもショットを決められるシューターについては、リスペクトしてしまう。

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――今回のシリーズで、ドレイモンド(グリーン)がディフェンス面でチームに与えられるインパクトは? もしラブを抑えられれば、他の2人(レブロン・ジェームズ、カイリー・アービング)に集中できるのだろうか?

大事なのは、今言ったようなことをラブにやらせないこと。それが彼を抑える最善の方法。試合中はローテーションも増えるし、クロスマッチの状態になるケースも増えるだろうから、常にドレイモンドが彼のマークにつくとは言い切れない。でも、ラブの3Pを抑えられるなら、チームにとっては助かる。

ラブは3Pをまとめて成功させて波に乗る選手でもあるから、きっちりディフェンスしないといけない。ただ、彼を含むキャブズのラインナップで最も脅威なのは、ラブがコート上にスペースを見つけて動き回って、タイミング良く3Pを決めることなんだ。自分たちが勝つためには、キャブズにそういうプレイをさせてはいけないんだよ。

――去年は大きな期待を一身に受けたにもかかわらず、敗退の仕方は辛かったと思う。今年もファイナルに勝ち進められたこと、そして3年連続してキャブズとの対戦になったことをどう考えている?

自分たちにとっては最高のモチベーションになっているよ。去年も同じような感じだった。ただ、良い思い出もあれば、最悪の記憶もある。どちらも良い教訓で、勝つために必要なことが何かを学べる。全てのポゼッションが大事だし、プレーの細かな部分に集中するのも大事。特に3度目の対戦なのだから、極めて重要だよ。僕たちは、彼らの傾向を理解している。どうすれば勝てるかもわかっている。

ただ、去年と同じ思いはしたくない。自分の全力を出し尽くしてアタックするよ。自分たちには、優勝まで辿りついた経験がある。勝った経験と負けた経験を力に可能な限り代えて、シリーズを勝てるよう努力するよ。

NBAファイナル2017 ベーシックガイド


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ