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S・カリー「優勝を決めたい」

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6月14日(日本時間15日)にオラクル・アリーナで行なわれたファイナル第5戦は、ゴールデンステイト・ウォリアーズが104-91でクリーブランド・キャバリアーズに勝利し、優勝に王手をかけた。37得点を記録したステファン・カリー、16得点、9リバウンドの活躍を見せたドレイモンド・グリーンが試合後の会見で、記者の質問に答えた。


――目の前の試合に集中しているのはわかる。しかし、あと1勝すればNBA王者になれる。どういう気持ちで第6戦を迎える? そして、絶対に勝ちたい?

カリー:なんと言えば良いのかな。絶対に勝ちたい、かな? 長いシーズンも、ファイナル終盤に差し掛かっている。僕らはシーズンを通して戦い続けて、有利な状態でクリーブランドに向かえる。なんとか(優勝を)決めたいね。自信はある。でも先走ってはいない。ロッカールームの雰囲気は、レギュラーシーズンの試合に勝ったときと同じだよ。でも、緊迫した空気は理解している。クリーブランドで勝てば気分も良いし、勝てば(優勝を)決められる。勝ち方もわかっている。だから、そのチャンスに向けて準備を整えるよ。

――ステフ、第4クォーターだけで17得点を決めたとき、きっとゴールが大きく見えていたのだと思う。自分が実行したことの凄さを感じている? 君が決めたシュートの中には難しいものもあったし、ボールハンドリングの技術でスペースを作って決めたことを、どう感じている?

カリー:シーズンを通して決めてきたプレーだし、自信もある。同じような状況を第2戦で経験していたのも大きい。1ポゼッションか2ポゼッションゲームという展開だったけれど、今日のシュートのほうが第2戦よりもリズムに乗れていたし、まずシュートを打つことを考えられたので、良いシュートだったと言えるよ。セットオフェンスを使わず、スクリーン&ロールの流れからだけで決められたからね。ただ、それらのことだけでプレーを落ち着かせられたわけではなかった。もちろん、シュートが1本入れば自信も高まるけれどね。

――アンドレ(イグダーラ)と君は、レブロン以外の選手の守備も対応している。スティーブ・カーHCは、君たちがレブロンと激しく戦っていると話していた。彼は、君たち2人が良い守備をしても素晴らしい選手で、そして40得点を取れる選手なのだろうか?

グリーン:それが彼だよ。彼は何年も同じような活躍をしているから、完璧には抑えられない。それでも、すべてのプレーでハードに動かないといけない状況を作れれば、消耗させられる。彼は守備を最重視する選手ではないけれど、チームのために多くをこなしている。彼は絶えず動く選手なので、可能な限りタフショットを打たせて、得点を取られても体力を奪う。40得点を決める試合だってあるだろう。それがレブロン・ジェイムズという選手だからね。仮にトリプルチームを仕掛けたとしても、彼は40得点を決められる。それでも、体力を消耗させた上での40得点だとしたら、自分たちがしたことに満足していいはずだ。今日の彼は(フィールドゴール)34本打って40得点。たしかに34本中15本という数字は良いし、成功率も高い。でも、今回のシリーズを通して、今日のような形になっている。相手の主力が離脱しているわけだから、彼がアグレッシブにプレーするのは理解できる。彼はショットを決める。それを理解した上で、タフショットを打たせないといけない。

――第2Qには、君が(マシュー)デラベドバへのファウルを取られた後、アンドリュー(ボーガット)が君を落ち着かせる場面があった。ひょっとすると退場の恐れを感じたからかもしれないが、そのときのことについて話してもらえる?

グリーン:起こったことに少し苛立ってはいた。でも、考え過ぎないようしている。それだけのことだ。起こってしまっただけさ。何かあったとは思うけれど、起こってしまったことだ。僕らは、あと1勝しないといけないし、シリーズをしっかり締めくくりたい。そこだけに集中しているよ。第2Qのプレーに関しては、気にもしない。たしかに、あの判定には怒っていたけれどね。

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