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無罪判決を受けたタボ・セフォローシャが声明を発表

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Thabo Sefolosha

10月9日(日本時間10日)、アトランタ・ホークスのタボ・セフォローシャが、検察から起訴された3項目(治安びん乱行為、公務執行妨害、逮捕妨害)での裁判で無罪判決が出された後、声明を発表した。

今年の4月8日(同9日)、セフォローシャはマンハッタンのナイトクラブで起こった事件現場に偶然居合わせ、逮捕された際に右足ひ骨の骨折という重傷を負った。裁判でのセフォローシャの主張によれば、逮捕にかかわったニューヨーク市警の警察官が、同選手を罵り、脅かしたという。

上記3項目で起訴されていたセフォローシャは、裁判の結果、無罪となった。結審後、セフォローシャ本人が以下の声明を発表している。


今朝の評決により、私にとって長く、デリケートな時期に終止符が打たれました。迅速かつ慎重にご判断いただいた裁判官、そして陪審員の方々に心から感謝を申し上げます。正義が施行されたのです。

まず、私の弁護士であり、友人のアレックス・スピロに御礼を言いたい。相談に乗ってくれ、今回のケースに尽力してくれました。常に支えてくれたコーチ・バド(マイク・ブデンホルザー・ヘッドコーチ)とアトランタ・ホークスにも感謝しています。彼らは私が無実であることを信じてくれました。NBA選手協会(NBPA)にも感謝しています。友人として接してくれ、助言をくれたNBPAエグゼクティブディレクターのミシェル・ロバーツ、法律顧問のゲイリー・コールマンにも感謝しています。

無実を証明する証拠が揃っていながらも、裁判となり、法廷で自ら弁護しなければならなかったことは苦痛でした。私のように身の潔白を証明する明白な証拠がなく、優秀な法律顧問に接見できない無実の人々について考えるだけで、心が痛くなります。

1人の男として、2人の娘の父として、模範的な立場の人間として、私自身が信じる正当性を主張すること、そしていかなる犯罪行為からも私の名前を削除することは、重要なことでした。

無罪判決は出ましたが、この半年間で私の家族と私が受けた精神的な痛みと外傷による傷を癒すことにはなりません。NBA優勝という目標を達成するため、昨季のイースタン・カンファレンス決勝でプレーする機会を取り戻すこともできません。ですが、平穏な暮らしを取り戻し、人生の中で痛みを伴う章を終わらせることができました。

今後はチームでのプレー、そしてリハビリに集中し、愛するバスケットボールを再びプレーすることができるようになります。


アトランタ・ホークス球団社長兼HCのマイク・ブデンホルザーの声明は以下。

タボは素晴らしい人格の持ち主で、彼が道義に基づいた方法で自身の無実を証明したことを誇りに思う。彼と家族のことを考えると、われわれも非常に嬉しく思っている。そして、彼を支持する判決が言い渡されたことに、非常に満足している。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ