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サンズ、E・ブレッドソーのトレードは簡単に進まず?

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制限つきFAのブランドン・ナイトとの再契約を検討していると報じられたフェニックス・サンズだが、一方でエリック・ブレッドソーのトレードは簡単に進まないようだ。『Sporting News』が6月29日(日本時間30日)、リーグ情報筋が明かしたと報じている。

あるGMは『Sporting News』に、「一つ理由があったんだ」と明かした。

「昨年、誰も彼とあの契約(7000万ドル、約85億7000万円)を結ぶことを望まなかった。まだ彼の健康を心配する必要があると思う。指導可能な選手かどうかも気にする必要があると思うね」。

昨季、81試合に出場したブレッドソーだが、NBAでの5シーズンのうち、2シーズンの大半を欠場した。2013年終盤にひざの関節を負傷して手術を余儀なくされ、2011年にも同じひざの半月板を手術している。

サンズは昨年、大きく後退した。ブレッドソーに加え、ゴーラン・ドラギッチ、アイザイア・トーマスとガードが増えすぎ、ケミストリーの問題を起こしてしまったのだ。ドラギッチとトーマスは今年2月の期限ぎりぎりにトレードされた。

情報筋によると、公にも内部でも問題を起こしたことがないというブレッドソーだが、そのパフォーマンスが問題となった。1試合平均で17.0得点、フィールドゴール成功率は前年の47.7%から44.7%に落ち、3ポイントシュート成功率も32.4%という数字にとどまっている。

それでも、ブレッドソーは25歳と若く、5700万ドル(約69億8000万円)の4年契約が残っている選手だ。

ある情報筋は、サクラメント・キングスがブレッドソーへの関心を示すだろうと語った。デマーカス・カズンズに関する噂が飛び交っているキングスだが、ある幹部はそのキングスがポイントガードの強化に集中していると明かしている。ダレン・コリソンをバックアップ要員にすることを望んでいるようだ。カズンズを引き止めた場合にも、ケンタッキー大時代の同僚であり、友人でもあるブレッドソーが加入すれば、カズンズも満足するはずだ。

だが、より可能性があるとみられるのは、サンズが忍耐強くブレッドソーの状況に対応していくというシナリオだ。ある幹部は「夏の終盤までかかってもOKという状況になると思う」と語った。

「急ぐ必要はない。落ち着いてから、誰が獲得できるかを把握し、どう動くべきかを見極めなければいけない」。

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