4月9日(日本時間10日)にAT&Tセンターで行なわれたサクラメント・キングス対サンアントニオ・スパーズの一戦は、ルディ・ゲイが18得点、マヌ・ジノビリが17得点を記録し、スパーズが98-85で制して21年連続となるプレイオフ進出を決めた。
一時は14点ビハインドを背負ったが、第4クォーターにゲイ、ジノビリ、ブリン・フォーブスの3選手が計25得点を記録。このクォーターだけで38-19とし、勝負をひっくり返した。
スパーズは第3Q残り6分38秒にゲイを投入してから、50-25とキングスを突き放した。ゲイは第4Qだけで8得点、5リバウンド、1アシスト、1ブロックをマークしている。
今季はカワイ・レナードを9試合しか起用できなかったものの、現在ウェスタン・カンファレンス5位のスパーズ(47勝34敗)はプレイオフ進出を決めた。11日(同12日)のニューオーリンズ・ペリカンズとの直接対決次第で、同4位に浮上してホームコートアドバンテージを手にする可能性も残されている。
これまでの11シーズンでポストシーズンを戦ったのが1回だったにもかかわらず、スパーズ加入1年目でプレイオフへのチケットを手にしたゲイは「良い気分だ。本当に、最高だよ」と喜んだ。
「このためにレギュラーシーズンがあるんだ。ここにたどり着くためにね。良い気分だよ。ずっと追い求めてきたことなんだ。きっと楽しいだろうね」。
一方、ジノビリは「自分たちがまるでNBAのワーストチームみたいに感じるときもあった」と、苦しいシーズンを振り返った。
「だけど、僕らはなんとか50勝に近づき、プレイオフ出場を決めることができた。若くて運動能力があり、才能豊かな選手たちが揃う厳しい(ウェスタン)カンファレンスでね。僕らは競うことができた」。
ただ、ジノビリは「自分たちのポテンシャルに応じた目標に適応しなければいけないときもある」と、優勝を争ってきたこれまでとは違うとの見解も示している。
「だから、僕らは現実的にならなければいけない。おそらく、今年の僕らは優勝候補でなく、これまでのように60勝するチームでもなかった。2月や3月初旬に僕らは期待値を修正しなければいけなかったんだ。何度も言ってきたけど、目標はプレイオフ進出だった。今年のウェストを考えればクレイジーだよ。すべてが接戦だった。今はプレイオフにたどり着いてうれしい」。
スパーズはラマーカス・オルドリッジが15得点、14リバウンド、パティ・ミルズが15得点を記録。オルドリッジはスパーズ加入3年目で最多となるシーズン27回目のダブルダブルをマークした。
敗れたキングス(26勝55敗)は、ウィリー・コーリー・スタインが25得点、10リバウンド、ディアロン・フォックスが21得点、バディ・ヒールドが17得点をマークしている。