NBAオールスター2017の投票結果が発表された直後、冗談と感じたファン、メディア関係者は少なかっただろう。
そこにオクラホマシティ・サンダーのスターガードであるラッセル・ウェストブルックの名前がどこにもなかったからだ。今季平均30.6得点、10.4アシスト、10.6リバウンドの『平均トリプルダブル』というNBA史上を見渡しても稀なスタッツを残し、昨年と比べてチーム内のサポーティングキャストの数も減っている中、ウェストブルックはサンダーを勝率5割以上(25勝19敗)に導いている。また、直近5試合中4試合でもトリプルダブルを記録しながらオールスター先発から漏れたわけだが、本人は投票結果に苛立ってはいない。
ウェストブルックは『ESPN』に対し、「これが結果」と語った。
「これがこのビジネスの形態で、競技の形でもある。オールスター投票のためにプレイしているわけではないから。自分は、優勝するためにプレイしている。だから毎試合で高いレベルで競い合っているんだ。それが結果を生み出してくれる」。
「自分がすべきことを継続しているだけ。正しい方法でプレイしているだけ。それ以外のことは、あとからついてくる」
。
今回の投票からファン、全現役選手、投票権を持つメディアにまで投票のプラットフォームが拡張された結果、最終的なスコアでステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)、ウェストブルックが並んだものの、ファン投票で得た票数で上回ったカリーとハーデンが先発に選出された。
選手とメディア投票では1位に選出されたウェストブルックだが、「(選手投票で1位になっても)自分にとっては何も変わらない」と言う。
「凄く名誉なことだし…オールスターに選出されるのは決して当たり前のことではないよ。でも、繰り返しになるけれど、オールスターゲームに出場するためにプレイしているわけではないから。より良い選手になるため、そして優勝するためにやっているんだ」。
各チームのヘッドコーチ選出によりリザーブチームは、1月26日(日本時間27日)に発表される。リザーブには必ずウェストブルックの名前があるはずだ。
原文:Russell Westbrook on All-Star starter snub: 'I don't play for All-Star bids' by Alec Brzezinski/Sporting News